2012年6月-マレーシア最新芸術事情

マレーシア人の意地!?
ー人気投票の意外な結末ー
 
 

 4月8日に開催されたアヌグラ・ビンタン・ポピュラー(Anugerah Bintang Popular)。マレー語紙で売上No.1を誇るブリタ・ハリアン(BeritaHarian)が開催する、年に一度の人気投票の授賞式です。

 そのなかで、最も人気のあるスター賞(Bintang Paling Popular)に輝いたのは、シンガポール出身の俳優アーロン・アジズ(AaronAziz)。映画男優賞と合わせて2賞を受賞しました。アーロンはモデル出身の36歳。昨年は3本の映画に出演したほか、TVドラマ、CMでも活躍し、某男性基礎化粧品ラインのイメージキャラクターとしてもおなじみです。また出演映画作品のうち“Kl Gangster”と“Ombak Rindu”は、マレーシア映画史上第1位と2位の興行成績(2012年4月12日現在。かつ、売り上げが1000万リンギを超えたのは、過去この2作品以外にはない)を残した人気作品!そう、まさに人気絶頂の人なのです。

 ところがその後、ちょっとしたゴタゴタが・・・。マレーシア俳優協会の副代表であり、自身も人気俳優であるゼッド・ザイディ(Zed Zaidi)が、この結果に異論を唱えたのです。理由は、アーロンがマレーシア人ではないこと。「外国人アーティストが国内のエンターテインメント業界に活気を与えていることは否定できないが、このような外国人の抑制なき流入は、当地のアーティストのビジネスを脅かしかねない」とTV局のインタビュー時にコメントしています。そのうえ、マレーシア人の有能なアーティストではなく、外国人アーティストを安易に作品に起用した制作者側にも怒りを表しています。彼のこのような発言は、その後数日間、新聞・雑誌やテレビ番組でも大きく取り沙汰されました。

 しかしこの1件、ゼッド・ザイディには申し訳ないですが、彼の、あるいは受賞できなかったマレーシア人俳優たちの妬みにしか聞こえないのは私だけでしょうか。映画祭の授賞式ならまだしも、人気投票ですし、投票したのはマレーシア一般人ですので・・・。「文句言ってる暇あったら、みんなに投票してもらえるように頑張りなさい!」と思わずテレビのなかの彼に向かって、叱咤激励を飛ばしてしまいました。

アティカ

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (1)

  1. マレーシア人の意地!?
    ー人気投票の意外な結末ー  
     4月8日に開催されたアヌグラ・ビンタン・ポピュラー(Anugerah Bintang… http://t.co/0DywAGpl

コメントは利用できません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る