2012年8月-マレーシア最新芸術事情

日本人衣装デザイナー、時広真吾さん
 
 昨年末にミュージカル“Malaysian Girls”を送り出したklpac(The Kuala Lumpur Performing Arts Centre)が、今年は京劇の世界を舞台にした作品を発表します。そのタイトルはPaper Crane(ペーパー・クレーン、“折鶴”の意)。京劇のスターである主人公アーキット。彼の恋人のフェイムイ、親友のシウガウ、そして強力なライバルのフイコーを中心に、愛、友情そして希望が語られるミュージカルです。脇を固めるのは、劇団のマネージャーとして登場する名優パトリック・テオ。アーキットとフイコーの両者を採用した当人で、しかもフェイムイの父親という役どころです。

 さて、その内容もさることながら、注目すべきはそのコスチューム。この中国語劇に抜擢されたのは、なんと日本人衣装デザイナーの時広真吾氏です。時広氏は、主に日本の、そしてアジアの素材をふんだんに用い、全く独自のスタイルで舞台衣装を作り上げる人気デザイナーで、国内では佐渡を拠点に活躍する和太鼓集団鼓童や、市川笑也、市川右近などの衣装を担当したほか、海外ではルーマニアをはじめ欧州5ヵ国のシェークスピアフェスティバルに招へいされるなど、国内外で活躍されている方です。

 時広さんとklpacとの関係は2004年に国立劇場イスタナ・ブダヤで上演された“RASHOMON”で、時広氏が衣装を担当した時から。この時は、前年に上演されたものの再演にあたり、時広氏がメインのキャストの衣装のみデザインし直したのですが、今回のPaper Craneでは、初めて企画段階からの参加となりました。友人として、そしてプロの演劇人としてお互いを尊敬し合う、klpacの芸術監督ジョー・ハシャム、エグゼクティブ・プロデューサーであるファリダ・メリカン夫妻と時広氏との友好関係が、この作品で見事花開くことになります。

 Paper Craneはklpac(03-40479000)にて7月27日~8月19日まで、その後penangpac(04-8991722/2722)にて8月25日~9月2日まで上演予定です。

アティカ

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