2013年11月-マレーシア最新芸術事情

Media / ArtKitchen

 メディア・アートと聞いて、皆さんはどんなものを思い浮かべますか? 映像作品? アニメーション?しかもそれにキッチンがついたら、何の事だか分からないと思われるのも当然です。

 Media / Art Kitchenは、国際交流基金の主催で日ASEAN友好40周年を記念して開催される大型事業の一つで、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコクの4都市をツアーする展覧会。映像、光、影、音など様々な要素を含むメディア・アートを料理してやろうではないか!ということでキッチンと名付けられたこの展覧会、ここクアラルンプールでは、10月6日~20日までソラリス・デュタマスのpublikaにて開催されました。

 日本、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポール出身の9名+3組による13作品が、publikaのMAP Black BoxとArt Rowにて展示され、それに関連したラボラトリーやワークショップ、アーティストによるトークや上映会なども同時に行われ、当地アート関係者のみならず、たくさんの方々が足を運んでいました。

 私も少しお手伝いさせていただいたのですが、東南アジアの国々のアーティストと展覧会をつくり上げていく工程は、私にとっては新しい体験で、日々戸惑いながらもいろいろなことを学ぶことができました。

 インドネシア人アーティストとマレーシア人スタッフがそれぞれの言語で発話し、かつきちんと会話が成り立っている様子を興味深く見つめるフィリピン人アーティスト。ちょっとしたおしゃべりの時間に盛り上がる食材や調理法に関する意見交換。一つの展覧会を一緒につくりながらも、それぞれの個性やお国柄を発揮していくアーティスト達。さまざまなやりとりのなかから、言葉・文化・習慣の相違点を知らず知らずのうちに実感させられる毎日でした。

 のんびり屋さんが多い東南アジアのアーティスト達のスケジュールは、当然のごとく予定通りにいかないことが多いですが、よいものをつくり出すためには、お尻を叩いて急かすべきところと彼らのペースに任せるべきところとの見極めが非常に大事なのだということも、今回学んだ大事なことの一つ。日本から来たスタッフの一人が、通常日本人が見たら「遅いな~」と文句さえ言いそうになりそうな状況のなかで、「大丈夫、着実に前に進んでる。彼らを急かしちゃいけないんだよ」と言っていたのがものすごく印象的でした。

アティカ

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