2010年6月-ヒョウの巻き

 黄色時に黒い斑文のある、いわゆる普通のヒョウ(Leopard)がこのほど、ジョホール州とパハン州にまたがるエンダウ・ロンピン国立公園で始めて写真撮影されたと大きく報じられた。マレー半島南部であまりクロヒョウばかりが目撃されるので、クロヒョウしか生息していないと信じられていたためだが、実際には2003年に同国立公園で斑紋のあるヒョウが写真撮影どころか捕獲までされており、マラッカ動物園に送られたことがあるという。クロヒョウは劣性遺伝子による毛色変わりであり、元々は同じ種類の動物だ。よく見ると黒い毛のなかに斑紋がうっすらと見てマレー半島南部であまりクロヒョウばかりが目撃されるので、クロヒョウしか生息していないと信じられていたためだが、実際には2003年に同国立公園で斑紋のあるヒョウが写真撮影どころか捕獲までされており、マラッカ動物園に送られたことがあるという。クロヒョウは劣性遺伝子による毛色変わりであり、元々は同じ種類の動物だ。よく見ると黒い毛のなかに斑紋がうっすらと見て取れる。行き止まりになっている半島の地形のせいか劣性遺伝の固定化する現象が起きてクロヒョウが多くを占める状況になったと説明されているが、僕は、より美しい斑紋のあるヒョウが特に密猟者のターゲットとなり、相対的に減っていったという可能性も否定できないと思う。とにかく、このように希少な動物だから一般人がマレーシアで野生のヒョウをみることは不可能に近い。その上、忍者に例えられるその隠蔽性の高い体形や習性からみても、例えヒョウが近くにいたとしてもシロウトが識別するのは難しい。長く存在が確認できなかったのも仕方のない話なのだ。

 僕は二度にわたる長期のアフリカでのサファリ旅行ではついにヒョウを見ることができず、スリランカのヤーラ国立公園に行った時にようやく見ることができた。トラッカー(狩猟における獲物の探し役のことをこう呼ぶ)が直径100メートルほどの池の向こうにある木に登って休んでいると言うのだが、完璧なカモフラージュのため10倍の双眼鏡で探してもちゃんと確認するのにかなりの時間がかかった。ネコ科の動物は身体は細長いが肩幅は非常に狭い。ゴロンと横になるとライオンですら高さは30センチほどになってしまう。ケニアのマサイ・マラ国立公園でのことだが、地元出身の運転手が「あそこにライオンが寝ている」と言って突然車を飛ばし始めた。双眼鏡で見ても指差す方角には草原しか見えない。2キロほど走ったところで車が止まると、ちゃんと運転手が言う通りの草むらにライオンが1頭寝そべっていた。アフリカの地元民の視力と勘の良さには驚くしかなかった。

伊藤祐介

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