2014年9月-アミメニシキヘビ

sizen 最近ニシキヘビが出た! という話をよく聞くので、今回はニシキヘビの話。かくいう僕も先日、ペタリンジャヤ(PJ)のフェデラル・ハイウェイ脇で3・5メートルほどのアミメニシキヘビ(ReticulatedPython)が車に轢かれて死んでいるのを見つけた。太さ12センチほどもある黄色のライン部分が鮮やかな個体だった。

毎週オフィスにやってくる掃除のおばさんによると、PJセクション7に住む親戚の家の近所で2回も出たそうだ。一匹は下水溝におり、もう一匹は自動車のエンジンルームに入り込んでいたという。我が『セニョ〜ム』編集長も、クアラルンプールのレイクガーデンをジョギング中に見たとか。

このアミメニシキヘビこそが世界最長のヘビとして知られた種で、公認記録では9・9メートル、非公認では10メートルを超えるという。最長と呼んでも最大と呼ばない理由は、胴体が太く体重が重い、南米の雄であるアナコンダがいるためだ。生息域が違うだけでなく、アナコンダはボア科で卵胎生、アミメニシキヘビはニシキヘビ科で卵生という違いがある。「アナコンダ」という映画の続編は南米でなくボルネオを舞台にしていたので笑ったが、両者の生息域を勘違いしている人は意外に多い。

アミメニシキヘビは通常は大きくても5メートル前後で、イヌやシカ、イノシシ、ヤギなどを丸呑みしたといった話は多く、不運にも人間が喰われたケースもあるが、普段はそれほど攻撃的ではない。さて、ヘビの尻尾がどこから始まっているのかという素朴な疑問だが、腹側のウロコの形が変わる場所に総排泄腔があるので、そこから先がシッポだと分かる。

KLやPJといった都会にニシキヘビが出るというのは考えてみると、そう驚くほどのことではないのかもしれない。ジャングルのイメージが強いが、実際は密林でなくても低地ならどこでも棲む。都会のトンネル状の排水溝などは隠れやすいし、ドブネズミなども捕まえ放題なのでアゴアシつきのホテルに住んでいるようなもの。格好の住み処になっていると思われる。

伊藤祐介

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