2015年8月-ジャコウネコ(その2)

  • 2015/8/8
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Clipboarder.2015.08.04-008ジャコウネコ(その2)

ジャコウネコのはなしの続き。会社の同僚が、セランゴール州ペタリンジャヤ市内にある自宅から100メートルも離れていない住宅街でジャコウネコらしい動物を見たという。自宅周辺は連棟式住宅、一戸建て住宅が居並ぶエリアで、小さな公園は点在するが大きな緑地はない。ジャコウネコをよく知らない人は、こんな場所にネズミやリス以外の野生の哺乳類が生息しているとは思いもしないだろう。

同僚は夜8時頃、電線を伝って移動する動物を見たという。夜行性である点、電線を移動できるネコくらいの大きさ、トラネコのような模様からみてジャコウネコに間違いない。そのうち見る機会もあるだろうと思っていたら、意外に早くチャンスが巡ってきた。

時間も場所も同僚が最初に目撃したのとほぼ同じ。うやら小型のコジャコウコ(Small Indian Civet)のようだ。尾が40センチほどで身体と同じくらい長い。やはり電線を伝って移動していた。電柱で停まったのでそっと近づいたが、こっちを気にしてチラチラ見るものの恐れる様子は見られい。余裕綽しゃくしゃく々で毛繕いすらしている。

周辺は電線が四方八方に伸びており、地上に降りることなく家々の間を移動することができる。彼らにしてみれば、森の中を木枝づたいに移動するようなものだ。日本ではちょうどイタチのような生態的地位(ニッチ)にあると思われる。空き家も結構多いし、屋根の隙間など外敵に見つかりにくいねぐらになる場所はあるし、ネズミや小鳥などの食べ物も豊富。夜は電灯に集まる昆虫を捕まえやすいだろう。

以前、国立動物園ズー・ネガラの動物病院で、クアラルンプール市内のアンパンで保護されたというジャコウネコのこどもを見せてもらったことがある。我々が知らないだけで、意外に様々な場所でジャコウネコが生活を営んでいるようだ。

伊藤祐介

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