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わくわく!マレー語の暮らし - Selamat Pagi
- 2018/12/3
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Selamat pagi スラマッ パギ =「おはようございます」
夫の実家に泊まって朝起きて義母と顔を合わせたら、最初に何と言いますか。まずは「おはようございます」ですよね。マレー語ではSelamat pagiです。selamatは「安全・無事・平穏」という意味で、pagiは「朝」です。日本語は「早い」が語源、英語は「グッドな朝」、そしてマレー語は早くなくてもグッドじゃなくてもいいから平穏であることが大切。穏やかな国民性を表している言葉だなあと思います。
「こんにちは」は「ハロー」と言ってしまうことが多いですが、挨拶やお祝いの言葉でよく使われるSelamatを少しご紹介しましょう。お店やレジャー施設などで見かけるのはSelamat datang(スラマッ ダタン※1)「ようこそ」「いらっしゃいませ」という意味になります。今年もそろそろ終わりというこの時期に覚えておきたいのはSelamat tahun baru (スラマッ タフン バル※2)「明けましておめでとう」。日本語では12月31日までは「よいお年を」と言いますが、マレー語ではどちらも同じです。少し気が早いですが、皆さまどうぞ穏やかな新年をお迎えください。
さらに日本語でよく言う「頑張ってね」もSelamatを使います。Selamat bekerja(スラマッ ブクルジャ※3)「平穏にお仕事してくださいな」 とかSelamat belajar(スラマッ ブラジャー※4)「平穏にお勉強なさいませ」みたいな。直訳が難しいですが、懸命に頑張らなくてもいいような雰囲気ですね。
ところでSelamatの発音ですが、セラマットではありません。英語のcomeをコメと読む人はいないのに、マレー語の発音は比較的簡単と言われているため、ついついローマ字読みをしてしまいがちです。実はマレー語の母音は6種類あって、日本語の5種類(アイウエオ)より一つ多いのです。マレー語のEの音には「エ」と「(エの口で)ウ」という二種類があり、後者の方が断然多く使われています。また、語尾の子音ですが【to】なら「ト」でいいのですが、【t】だけなら「ト」と言う寸前で止めなければなりません。カタカナで書き表すのは必ずしも正確ではありませんが、少しでも近い発音をお伝えできるように、心穏やかに頑張っていきたいと思います。
さてさて、夫の実家で朝一番に「selama pagi」と明るく言ってみたら、誰も返してくれませんでした。よくよく観察してみると、家の中で誰もそんな挨拶を交わしていないではありませんか。では、どんな言葉を交わしているのか、次号に続きます。