2010年4月-お里が知れるドライバー

 KLで初めて運転した時の恐ろしさは今でも忘れられない。予測不能な動きを猛スピードでする車、パレードか!と突っ込みたくなるノロノロ運転、ひどい渋滞の先に見えるのは反対車線の事故だったり(堂々と脇見運転するなっ!)、バイクの逆走なんて日常茶飯事だ。そんな交通事情にも慣れて運転に余裕が出てきた最近、私は変な動きのドライバーを見るとナンバープレートを確認し、どこから来たのかチェックするという妙なクセがついてしまった。ここからは独断と偏見なのだが、今までの経験から感じ得た、出身地とドライバーの特徴(特に若者)について書いてみよう。

 まずはKL出身ドライバー「W」。民族を問わず、スポーツカーや高級車に乗る若者はスピード狂で、無理な追い越しが多い。また、マレーシア国産車をとことんダサく改造している若者は頭もマナーも悪そうだ。プロトン車に「TypeR」、「GT -R」などのエンブレムを堂々と貼ったり、ボディーに「藤原とうふ店」とペイントしたものには失笑。こういうトンチンカンなヤツが分岐点ギリギリで割り込んでくると異常に腹が立つのである。セランゴール州「B」のヤンキーはさらにマナーが悪いので要注意。

 「P=ペナン」はのんびり屋さんが多い。ペナン島では小道をゆっくり運転しているのだろう。スピードはやや遅め、車線変更は指示器無しでじわじわにじり寄ってくる。最終的には周囲の怒りを買う前にチャッカリ車線変更を成し遂げる。KL交通社会においては困ったさんだが憎めない存在である。

 それに引き換え「J=ジョホール」の若いドライバーがKLで運転するとかなり荒い。スピードは出すし無理な追い越しも目立つ。さらに急ブレーキが多いのもジョホール車の特徴だ。地元の高速でのスピード運転は手馴れているがKLの交通量の多さには慣れていない様子。スピードを出した矢先、前方の渋滞に気付き慌ててブレーキ!といった具合。前方車が「J」の場合、スムーズに走っていても車間距離をとるべし。

 「A=ペラッ」。イポーやタイピンがそれに当たるが…。「KL? 知ってる知ってる、俺、KLに長いしぃ〜」と、KLを熟知しているポーズを見せたがる「知ったかドライバー」が多い。田舎っぽさとそのコンプレックスが抜けきらない彼らは負けじとスピード運転。ところがKL道路網に不慣れで出口を見失いがちなのが落とし穴。次のU ターンまで待てない彼らの得意技はバックで逆走。分岐点でハザードをたきながらシレ〜ッとバックしているのは「A」の若者、または公道を自分の庭のように走るお年寄り(出身地・民族問わず)だ。

 「M=マラッカ」の若者の自慢はKL-マラッカ間をいかに短時間で走行できるかだ。「マラッカは近い!」と豪語する彼らは無鉄砲な運転をする。車線をチョコマカ移動しながら突進、マウスの疾走「M」を見かけたら静かにやり過ごすのが無難だ。

 とはいえ、高速の対向車線からパッシングで先の検問を知らせてくれたり、道を譲ってくれる親切な人も多い。嬉しさのあまり日本でもしなかった「サンキュー・ハザード」とやらを無意識につけてしまう私は、交通ルールを理解してない奇怪なドライバーと思われているに違いない。

利秀

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