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2011年8月-パンクでパニック!
- 2011/8/5
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先月のこと。プトラジャヤに用事があり、友人、藤井さんを乗せて出かけた。藤井さんは手元に地図を広げながら、「あれ、利秀さん、ここは左折じゃありませんか?」。「あ、ホントですね。でも、GPSは右折しろと言ってますし、とりあえず右へ…。」これが、不運の始まりだった。
10分ほど走るとプトラジャヤを外れて高速に入ってしまった。あれ?目的地からどんどん離れていないか?「どうやら、GPSさんはすごい遠回りを教えてくれたようですね」藤井さんは苦笑い。「時々、コイツにだまされるんですよぉ〜」なんて、私も笑いながら運転を続行。ん?んん?「あれあれ、まさか、パンクじゃ…」ゆっくり速度を落とし路肩に停まった。後方からは乗用車もトラックもバスもビュンビュンとスピード全開で走ってくる。
恐ろしいったらない。左前のタイヤが大破損していた。「あちゃぁ〜。どうしよう。藤井さん、スペアタイヤに交換…」「できません!」そうですか…。周囲を見渡しても何もない。なんとも運の悪いことに、ここは高速から一般道に下りる高架。高速の延長で車も飛ばしまくり、誰も助けてはくれない。高速から外れているので巡回パトカーも来なければ、助けを呼ぶ緊急電話も設置されていない。
「あのぉ。藤井さん、ここはどこでしょうね?」「わかりません!」…。とりあえず夫に電話してみる。「パンクしたんだけど?」「はぁ〜。今どこ?」「…。わからん」「わからんやったら助けにも行けないやんか!」と怒っているが、わからんもんはわからんのです。と、その時、「どうやら、あそこ(高架の下)は、車の修理工場のようですよ、お〜い!」と手をフリフリ助けを呼ぶ藤井さん。作業員の1人が土手を上がって来てくれた。
幸い、藤井さんはマレー語が話せるので現状を説明し、スペアタイヤに交換してもらうことに。インドネシア・アチェ出身の兄ちゃん、津波で職を失ったという。我々が日本人だというと、「お互い津波ではえらい目にあったねぇ〜」と言いながらスペア装着完了。礼を述べ、わずかながら作業費を支払い、バイバ〜イ!と車を走らせると…。「ストップ、ストップ〜!」なんと、スペアタイヤの空気が抜けてペッチャンコ!途方に暮れていると、GPSで位置を確認した夫がこっちに向かっているという。
夫が到着し、先ほどの兄ちゃんを呼び戻してスペアタイアの空気を入れてもらうよう交渉。空気が漏れていないことを確認して、今度こそ、スペアの装着が完了した。
商談中に呼び出された夫はひどくご立腹。「いやぁ〜、ありがとね」と声を掛けると、「アンタ普段何を考えて車に乗ってるの?この道、何十回も通ったことあるやんか!」…。え?そうなん?全然見覚えが…。
帰路につくため、車をゆっくり走らせながらUターンしようと一般道に出てわかりました。ええ、ココは空港に行くときいつも使う道…。GPSって便利だけど、周囲を見ないで運転してしまう傾向があるので要注意だ。っていうか、このGPSのおかげでエラい目にあってしまったではないか!知らない地に行くならやっぱり地図が一番!ですね、藤井さん。。