2012年4月-国立博物館と日本語ガイドツアー 

 先月、両親が日本から遊びに来た。2年ぶりの来馬だ。久しぶりとはいえ、ほとんどの観光名所は案内済みだし、さて、どこに連れて行こうかと頭を悩ませていたと懲り、友人Hが提案してくれたのが、国立博物館の日本語ガイドツアーであった。Hは昨年の九月より博物館のボランティアガイドになるべく、半年のガイド養成研修を終了したばかり。ベテランのガイドさんを紹介してもらえる事になり、さっそく参加する事にした。

 博物館は、私も両親も10年ぶりの来館だ。チケットを購入しロビーに入ると、ガイドさんが待ち受けてくれた。十年前とは違い、すっかり改装され見やすくなった館内は、4つのセクションに分かれており、先史時代、マレー王国、植民地時代、現代と時代を追いながら見学ができる。植民地時代、現代史ともなると、さすがに多少の知識があるにしても、先史時代やマレー王国時代に関してはちんぷんかんぷん。英語のキャプションを目で追っても、ただ目が疲れるだけ。石ころが置いてあったり、土器の破片があったりと、従来の私ならすっ飛ばしてしまいそうなギャラリーも、ガイドさんの懇切丁寧な解説があれば、「おっ、なるほど!へぇ〜、こんな遺跡がマレーシアにも残っているのか」などなど、大変勉強になった。質問すれば、きちんと説明してくれ、また、その答えを補足するようなエピソードを話してくださり、ボランティアでここまで勉強されているとは、正直驚いた次第である。

 ガイドツアーはおよそ1時間で館内の主要スポットを解説つきで案内してもらえるもの。もともとは、あるフランス人がフランス語でのボランティアガイドを始めようとしたのがきっかけで、現在は日・英・仏・馬・中国語でのガイドが可能となっている。それぞれがボランティアでマレーシアの博物館の知識を外へ広げようと努力しているのがガイドさんの姿勢を通してよくわかる。

 両親が帰国し、私は再度1人で博物館を訪ねてみた。基本的なガイドラインは同じだが、お得意な分野や補足解説はそれぞれの視点から選りすぐりをピックアップしているようで、前回と今回ではまた違ったお話が聞けて大変興味深かった。何度行っても新たな発見があり、充実した午前を過ごすことができた。マレーシア在住歴が長い方でも観光客でも楽しめる内容となっているのでおすすめだ。

 さて、日本語でのガイド日程が4月より変わるとのことなのでここでお知らせしよう。4月はガイド強化月間、新卒ガイド4期生が加わり、毎週月〜木と第三土曜の10時よりツアーを実施。5月からは火・木曜日と第三土曜の10時からとなる予定。予約の必要はないが、上記以外の日程や、子供用のツアーなどの希望があれば、随時問い合わせてみるといいだろう。ボランティアの方々の時間の都合がつけば、従来とは違ったガイドを実施していただけるとのこと。また、「ガイドになりたい!」という方、今年も9月より養成講座が開講予定で、7月頃にはそれにともなった説明会もあるそうだ。午前中、ちょっとお暇な方、お友達の来馬で新たな観光スポットを探している方におすすめですよ!

利秀

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