2012年6月-イスタナ・ネガラ・ラマ(RajaKita展)

 今年4月より旧王宮「イスタナ・ネガラ・ラマ」が、無料で一般公開されているのをご存知だろうか?またとない貴重なチャンス、友達とさっそく訪れてみた。

 荘厳な門をくぐって、いざ旧王宮の中へ…。入ったところに受付があり、そこで、国籍、どこから来たのかを聞かれるので答える。レジストレーションはそれだけ。王宮はすでに移転しているから、そんなモンなのだろうか。ゆるやかな坂道を歩く。木々の向こうには手入れされた芝が広がっている。坂を上りきるとそこに王宮が…。…?ち、小さい…。私の想像していた王宮と異なり、なんとも小さな、老朽した建物ではないか。どちらかというと、公民館とかそういった感じのつくりなんである。それもそのはず。この建物は1928年に中華系の大富豪が建てたもので、第二次世界大戦中は日本軍も使用していたという、歴史的には古い古い建物なのである。歴史ある建物とはいえ、王宮としてはちょっと期待はずれな感も否めない。実際、王様も公的な仕事以外にはここに常駐していたわけではないらしい。

 展覧室には、歴代の王様王妃の写真が飾られ、ケダ州のスルタンの昨年12月に行われた2度目の即位式の様子を記録した映像や、その時に召された衣装や王冠、アクセサリーなどが展示されているほか、王様の時計やカメラのコレクション、王妃のICやパスポートなど、「え?こんなものまで公開しちゃっていいのかしら?」というような、プライバシーをまるっきり無視しちゃったような、私物も展示されていた。そのほかに、様々な儀式で実際に使用された豪華絢爛な小道具などを間近に見ることができた。

 私が常々思うことなんだけれど、マレーシアっていい意味で無防備だなということ。今回も王様の私物や国の儀式で使用された貴重品が展示されているにも関らず、案外警備がゆるかった。写真撮影も入り口で3リンギ支払えば自由にできる。そのおかげで、民間とは程遠いはずの王様の生活や公務を身近に感じられるのがおもしろい。

 今まで幾度となく、その前を通り過ぎ、奥に広がる壮大な敷地内には豪華絢爛な王宮が厳かに佇んでいるのだろうと思っていたのだが、敷地も広くはなく、案外ちんまりとしていたというのが私の旧王宮の印象。「マレーシアのココが残念!トップ3(私の独断と偏見ですが)」に入る、「もうちょっと、観光に力入れようよ!」がてきめんで、ショーケースが指紋でベトベトで中がクリアに見えないとか、壁に蜘蛛の巣がデロンと垂れ下がっているとか、展示物内容をもう少し充実させるなど、せっかくの王宮公開なんだから「もうチョイがんばって欲しかった」っていうのも正直な感想。

 とはいえ、今まで一般人が入れなかった所に入れるなんて滅多にないチャンスだから、この機会にぜひとも訪れていただきたい。※2012年6月15日まで。午前9時〜午後5時まで。入場無料、カメラ持ち込みは3リンギ。

利秀

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