2014年12月-ぷらっとインディア その2

デリーに到着後数日間は、在印友人の手厚いアテンドのおかげで贅沢な時間を過ごした。本場北インド料理はもちろんのこと、イタリアンがおいしいことに驚いた。メニューには「ベジ(緑)/ノンベジ(赤)」マークが必ず記載されており、菜食主義者の多さを再認識。ナッツ、スパイスが効いた濃厚なカレーに、肉に代わる蛋たんぱく白源として豆類、パニールというカッテージチーズが入ったものがとってもおいしく、ここでならベジタリアンになれる! と思ったほどだ。野菜や果物も、香りも味もマレーシアに比べると濃くおいしかった。しかし、外国人主婦の視点からみると、インドでの生活はなかなか厳しそうでもあった。日本や諸外国の食材が高価かつ希少であること、肉・魚介類の品種や部位、切り方、売り方が大きく異なること、野菜の鮮度、衛生状態など、駐妻は慣れるまでひと苦労だなと市場を散策して感じた。ちなみに、デリーにはスーパーマーケットがなく、お土産を買おうにも、何が欲しいかを決めてから店を探さなければならず、スーパー天国KLから訪れた主婦二人組はいささか戸惑ったものだ。残る2日はKL主婦二人でオールドデリーをウロウロ。「ギョギョギョ!」と驚きの連続。「嗚呼、インド…」とインドならではの洗礼を受けつつ、南へと向かった。

飛行機で1時間半、ジョドプールへ。滅多に雨が降らない町らしいが、その日は大雨。旧市街の小道がものすごい勢いで生活汚染水、人間、牛、ヤギの糞尿、ごみの濁流に飲み込まれる。下をみれば地獄だが、見上げれば美しい砦が静かに佇む。滞在中、住居兼商店といった建物が密集する旧市街を練り歩いてはインド雑貨を買い込んだ。

丘の砦から町を見下ろすと淡いブルーが広がっている。建物の屋根が全て青いことからブルーシティという別名をもつ町だ。築350年の「閑かんれい麗」なゲストハウスの屋上レストランで、ほぼ毎食とったのだが、ネパール人の青年が作ってくれる料理が旅の疲れを吹き飛ばす。注文を聞いてから食材を買出し、圧力鍋を駆使して見事なカレーを作ってくれるのだ。長年の夢叶い、インド産ワインSulaを片手に屋上から見る砦と青い町並み。イスラムのアザーンが流れるなか、各家の屋上ではヒンズー教徒の家主が祈りを捧げている。KLにはない不思議な時間の流れがとても心地よかった。

旅の最終地点はコチ。KL-コチ間は格安直行便が飛んでいるし、急ピッチで鉄道や高速の工事が進められ、英語は通じるし、町はゴミが少なくきれいで、インド初心者にはちょうどいい町かもしれない。旧市街を拠点にお湯シャワーの出ないホームステイを体験。これといって観光はしなかったのだけど、映画にもなった伝統的な洗濯作業場「ドビカーナ」を見学できたことが印象的だった。

さて、主婦二人のバックパック旅行を終えて帰宅。すると、我が家のお湯が出ないわ、友人宅の洗濯機が壊れるわ…。コチでの体験の因果か、帰国早々、KLの洗礼を真っ向から受ける羽目となった。

KL

利秀

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