2016年11月-ミドリガメ

動物好きな長男。小さいころからミドリガメを見るたびに、「カメが欲しい!」と言っていた。わが家は犬も猫もいるし、それ以上に手のかかるちびっこが3匹もいるのだ。「カメの世話までできない!」とは言えず、「大きくなって、自分で水を変えたり掃除ができるようになったらね」と言い聞かせていた。近頃、積極的にペットの世話ができるようになり、自信がついたのか「ミドリガメが欲しい」と、また言い始めた。私は「うーん。今は無理かな」と応えると、「自分で世話ができるのに!」とふくれっ面。その後、ほとぼりが冷めたのも束の間、今度は義母に訴えるようになった。普段なかなか甘えない息子が、義母に懇願するもんだから。私が不在で夫が出張中のある日、根負けした義母は息子とミドリガメを2匹買ってきた。「いい?」と、恐る恐る聞く息子。もう買ってきているではないか!
仕方がない。息子曰く「お店の人がね、長生きだけど大きくならないって!」と。
その翌日、義母と息子がカメ用の飼育ケースと遊具、更にもう2匹カメを買ってきた。「もうこれ以上あかんで!!」と、彼らに釘を刺す。その夜、晩酌しながらカメの様子を眺めていた。ほぉ~、意外と動きが早いねんなぁ~。思ったよりかわいいやん! なんて愛でながら、「ペットが増えました!」とカメの写真をフェイスブックに投稿してみた。その勢いで、「ミドリガメ」とGoogle検索すると…。どうやら、コイツらの正式名称は「アカミミガメ」というらしい。アメリカから来たのかぁ~。日本でもお祭りやらペットショップで見かけたなぁ~。そういや、こどもの頃、友達も飼っていたなぁ~。なんて思いながら、読み進めていき、のけぞった!! え~! ミドリガメって、30年も生きるの!? 20~30㎝まで大きくなるの!? し、知らなかった…。こどものころ、このカメを飼ってた友達がいたけれど、大きくなったなんて聞いたことがないけれど? これ、ほんま? 一気に酔いが冷めた。
フェイスブックに戻ると矢次に友達がコメントを書き出した。「うちにもいるよ!」とわが家と同じカメの写真が。「あ! 同じだね! そういえば、あなたの家にデカいカメがいるって聞いたことがあったけど…?」と返信すると、「そうよ、これは七年前の写真。今はこれ!」と添付された写真はまさかの20㎝大のカメではないか! ひえぇぇぇ! やっぱりそうなのか!! その後も、ローカルの友達は「うちにも20㎝のカメがいるよ!
育てやすいよ!」などなど。そういえば、独身の頃、チャイニーズの友人の実家を訪ねると、デカいカメを飼っている家がいくつかあったのだが、そういうことだったのか! 日本の友人も「デカくなりすぎて人にあげた」やら、「デカくなりすぎて捨てる人が多く弊害が出ている」などとニュースを教えてもらった。そうか。冬のある日本では設備も必要だし、住居が狭いからか、飼えなくなって捨ててしまうのか…。その点、マレーシアは常夏。比較的広い家に住んでいる人が多いし、庭や風呂場でなんの設備投資もせず、何十年も育てることが可能なようだ。
そんなやり取りをしながらわが家の4匹を見ていると、不安もよぎるけど、飼い始めてしまったものは仕方がない。ベランダか裏庭に、将来彼らが住みよい環境を作らなければいけないなぁ。ひょっとすると、私より長生きするかもしれないカメを横目に、もう一本、プシュッとビールを開けたのであった。

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利秀

 

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