2016年4月-HKK 2016

私が毎年楽しみにしているイベントに「HKK:Hari Kraf Kebangsaan」がある。これは、毎年2、3月、KLの中心地JalanConlayに所在する「クラフトコンプレックス」にて開催され、期間中は特設テントが設置され、マレーシア全州から集まった手工芸品、テキスタイル、食べ物などが展示、実演販売される。前年に比べると、やや出店数が減っているようにも感じたが、今年もすばらしい手仕事に触れることができた。

今回、常設の博物館内に陶芸と籐を作る工程を体験できる特設展があった。籐作品コーナーでは、籐の素材となる水辺に生息するPandan Duriという棘がある葉っぱを刈り取る体験や、その葉を炭火で燻いぶす工程、様々な籠のモチーフを紹介していた。会場には水が張ってありその脇にPandan Duriが生えた植木鉢を設置。長靴を履き軍手をはめ鎌を持ち、水に入って葉を刈り取る作業を体験できるのだ。体験した友人談によると棘のある硬い葉を刈り取るのはなかなかの力仕事だとか。収穫した葉を炭火で燻いぶし、専用の工具でひも状に割き、それを編んで様々な籐製品が生まれるのだ。陶芸コーナーでは、土堀りから体験することができ、土を練り、土器を作る工程が実演と共にビデオも放映されているのだが、驚いたのは、土器を作る職人が年老いた女性であり、有名な作家も高齢の女性であったことだ。このように毎年テーマごとにマレーシアの伝統手工芸について深く知ることができるのだ。

各地から集められたバティック製品、刃物、籠、陶芸、木工品、ビーズ工芸品などなど、実演販売も行われ、職人さんから直接お話を聞きながら購入できるのも、このイベントの醍醐味といえるだろう。同じ製品でも各地でのデザインの違いやその年々の流行を比較しながらじっくり見て回ると3時間以上かかってしまうほど、見ごたえのあるイベントなのだ。

Clipboarder.2016.04.20-004 毎年一緒に行く友人と私が楽しみにしているのが「Gerai OA」という、マレーシアの先住民オラン・アスリの伝統手工芸品を販売し、その売り上げを製作者に全額支払うことで彼らを支援するボランティアグループのブースだ。ここの製品は、色合い、デザインのセンスがよく、品質がとてもいいのでおすすめだ。作品にはそれぞれ、製作者のプロフィールと、その部族の紹介が付属されており、作品の背景をKLにいながら知ることができる。購入金が直接製作者に全額渡るので、わずかながらも支援に携わることができるのもうれしい。

フードブースでは、各州の食を楽しめ、普段KLでは食べることができない珍しいマレーの食を味わうことができ、それもまたお楽しみの一つだ。

今年の戦利品はGerai OAで販売されていた籐の小物入れ、マラッカのブローチ(これはヘアゴムにつけて使うつもり)、クアラカンサーのラクサスープの素(魚だしが効いていて、意外と和食に使えそうなペースト)、ランカウイのお菓子Karas(米粉を溶いて細く漉しながら油で揚げたもの。甘さ控えめでサクサク食感)、マレーシアのお札のキーホルダー。この、お札キーホルダー、我が家のちびっ子は「かわいい! お金持ちになれるかな?」と絶賛だったが、夫は「古ッ! ザ・土産モンやん!」と爆笑。また来年、興味のある方は訪れてみてはいかがでしょう。

利秀

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