2017年1月- 天邪鬼のはじめの一歩

シンガポールへ行った。空港では再三ガムやタバコ、ヌンチャク、メリケンサックの持ち込み禁止(誰がそんなものを?)が掲示されていた。街中にも注意・禁止事項がわんさか。しかしその多くは一般常識で考えると「そんなことするヤツおるか?」といった類のもの。こんなことまで逐一指示しないとシンガポール人には分からんのか?
と疑問に思う。
オーチャード通りでは歩きたばこが目立つ。大きな灰皿が等間隔に設置され喫煙者も多い。小姑のように目を皿にして歩くと通りには意外とゴミが落ちていた。クラークキーを昼間に歩けば、前夜から放置された食器類がテーブルに散乱し、カラスが残飯を漁っていた。この状況、「清潔と規律の国シンガポール」でご法度では? リバーサイドでビールを飲み、灰皿を頼むと「日曜は許可証がないので店内(オープンエア)の喫煙はお断り」とのこと。なのにタバコの匂いが漂っている。なぜって歩きたばこの人が店脇を通るから。歩きたばこがOKなら、ガムぐらい噛んだっていいやんかと思う。ガムをそこらに吐き出す人なんて稀であろうに。環境美化の理想と実現のために制定された規律、それに順ずる人とそうでない人、その実状に大きな矛盾が潜む国だと感じた。ところが、環境美化に徹するわりに、街中でも家庭でもゴミの分別はしない。シンガポールがマレーシアよりゴミ分別途上国であることに心底驚いた。
89tsurezure-img_20161216_120119日本だとゴミ分別は地方自治体によってその規定は異なるが、かなり細かく仕分けしないとゴミが出せないところもある。それが面倒で公共のゴミ箱に一緒くたに捨てる人が増え、やがて街からゴミ箱が激減した。とても不便だ。反して、最近知ったのだが、紙にホッチキスの芯が付いたままでも、ビン類に異物が入ったままでもリサイクルができるんだそう。ゴミ出しは生活から切り離せない行為。「禁止、規則」だけではなく「ちょっぴり手を抜いてもいいルール」を知ることで、ゴミ分別やリサイクルは誰もが簡単に
取り組めるのに。なんて、これも理想論か。
さて、長くなったがマレーシアでも環境問題に対する意識が高まっている。ゴミ分別も浸透しつつある。そんななか応援したいお店をご紹介。ダマンサラキムにある「BYOB」では、あらゆるプラスティック容器の回収をしながら、洗濯・食器・車用やボディソープなどの液体洗剤の量り売りをしている。市販より添加物が極めて少ない洗剤や、天然素材のみで製造された洗剤を格安で販売。柔軟剤においては香料抜きで、2リンギの追加で好みの香りを添加できる。家庭から出る不要プラスティック容器(ペットボトルや洗剤・シャンプーなど)を洗って持参すれば、それと交換に各洗剤に適した再利用容器に詰めて販売してくれるのだ。友達と誘い合って注文すれば、10リンギで不要容器回収&配達サービスも!
そもそもプラスティックは100年以上前に発明されたもの。全分解されるまでなんと450年もかかるのだそう。リサイクルは元の品質に劣るし何度もできない。柔軟剤などの丈夫な容器はリサイクルより再利用する方がはるかに効率がいいそうだ。
強制されルールに縛られると、「面倒くさいなぁ!」と不精な私は思うのだけれど、簡単にできる環境保護活動があるならば、できることから生活に取り入れていきたいと思ったのだ。

 

利秀

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