2017年7月-こどもの進路 その1

夫には2人の姉がいて、大姐(一番上の姉)は今年20歳(男)と18歳(女)、二姐(二番目の姉)には17歳(男)のこどもがいる。どちらの姉も離婚してシングルマザー。5、6年前から、2 人とも新たなパートナーと心穏やかに暮らしている。幼かった甥たちは、今では私のこどもの世話をしてくれ、私が困っていたら助けてくれ、こんなにも頼りがいがある存在になるとは予想だにしなかった。2人の甥はとうに私の背を抜き、「ちびまる子ヘア」一筋だった姪は、お洒落な七三分けのボブに。私はこどもが苦手だったし、英語もできなかったので、あまり積極的に関わらなかったが、最近は彼らとごはんを食べにいったり、お茶したり、チャットで会話をしている。
わがままで、落ち着きなかった甥っ子たち。「躾はどうなっているんだ!?」なんて思っていたけど、子育てに追われる今の自分が思い返すと恥ずかしい。若い甥や姪が我が子を諭している姿を見ると、もっと彼らと積極的に接するべきだったと後悔の念がよぎる。
当時、大姐は今と違い神経質な教育ママだった。2人のこどもはインターナショナルスクールへ通い、毎日塾や習い事に忙しかった。仕事の合間に送り迎えをせっせとこなし、毎日ピリピリ、些細なことで苛ついていた。二姐の子は、私立の中華小学校に通っていたが、成績はあまりよくなかった。運動もしないし、食生活が不規則で肥満児だった。二姐は「こどもは自由であるべきだし、私も自由に生きたいの」と。それって、聞こえはいいが、放任じゃないか? とも思ったが、どちらの姉も形は違えど、こどもに愛情をたっぷり注ぎ、夫の両親の力を借りながら、精一杯子育てをしていた。
大姐のこどもは、成績が優秀で飛び級を果たし私立大学へ進んだ。留学するのかと思っていたが、マレーシア国内で勉強している。二姐の子は私立中華中学校へ進級したものの、勉強も、友達関係もうまくいかずで、インターへ転校した。最初のインターは学費が安くて設備もよかったらしいが、インド系が圧倒的に多く、甥は馴染めず、数ヵ月で大姐の娘が通うインターへ転入した。友達との相性がよかったのだろう、バスケに目覚め、あっというまに肥満体がスラリと筋肉質な体系に変身。成績もグンと上がり、英語をネイティブのように話す。二姐と元夫がそうであったように、今年から日本へ留学することが決まった。
「しっちゃかめっちゃか」だった3人が、今では成績優秀、英語ペラペラ、そして、年の割りに落ち着いている。祖父母や親戚の年長者に対する敬い方や優しさ、年に数回しか会えず英語ができない私の両親にも屈託なく話しかけ、親切にしてくれる。
果たして、「躾」や「育て方」って一体なんだろう? もちろん、甥や姪にも反抗期はあり、その度に姉らが激昂し号泣するドラマティックなシーンも見てきたけれど。それにしたって、こんな立派に育て上げた二人の姉。私とは考え方がまるっきり違うけれど、尊敬している。
そんな姉達の目が、今、わが家の子に向けられているのだ…。(つづく)

 

利秀

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