2020年2月-イギリスのクリスマス

12月。今年は妹が暮らすイギリスを訪ねることにした。KLから丸24時間かけて着いたロンドン。2泊3日は母子4人で安宿に泊まった。長男と長女は2度目のイギリス。前回はサマータイムだったので、夜は9時になっても明るかったのが一変し、この時期は昼3時を過ぎると薄暗くなっていく。ちびっこは冬眠するかの如く以上に早寝、遅起きだった。ハイド・パークの冬の風物詩「ウィンターワンダーランド」、KLにいるとなかなかテーマパークやらサーカスを観ることもないので大奮発だ!と心構えはしていたものの、お金の飛んでいく勢いに恐れ慄いた。そんなことを気にも留めず、ちびっこらは、飲み食い、買い物、乗り物と楽しむ。たまにはいいか。 妹はロンドンから南に1時間、ブライトンという街に住んでいる。海辺の、小さいながらもお洒落な街だ。車で5分、海と山と大草原が眼下に一望できる丘があり、ここで犬の散歩をする。街では、パブでもカフェでも犬同伴。ちびっこは「マレーシアもこんな風ならいいのになぁ」と羨んでいた。 長女の誕生日、妹がアイススケートをプレゼントしてくれた。ロイヤルパビリオンという旧宮殿の前の特設スケートリンクだ。私だって、昔はスイスイと滑れたものだが、それも20年以上前なので、内心冷や冷や。どえらいプレゼントをくれたもんだ。ちびっこは初めてのスケート靴にウキウキ、ワクワク、頬が紅潮している。 いざ、リンクへ・・・。全く滑れる気配がない。手すりにしがみついてもがくも、前に進まない!忘れていたが、我が家のちびっこは揃いも揃って運痴なのだ。10分かけて、ようやく半周。妹が「どう?」と聞くと、末娘は「ねぇ、これって、いつまでもしないといけないの?」と、早くもギブアップ。決して安くないのだし、1時間みっちり滑るぞ!と、激励するも、皆、意気消沈。暗い顔で手すりにしがみつきながらジワジワ前へ。挙句の果てに、末娘は転んで唇から流血。それを見て慌てた長男が、リンクを出て、滑り止めの効いたマットの上に上がるも、なぜかそれで滑って転んだ。『クール・ランニング』のような楽しい展開を期待していたのに、まさかの地獄絵図・・・。 本場伝統のクリスマス料理やライフスタイルを妹夫婦が体験させてくれ、夢のような3週間はあっという間に過ぎ、大晦日の朝、KLに向けて飛び立った。空の上で新年を迎え、ドバイ空港に着。乗り換えのため、ターミナルを移動し、KL行きのゲートまでくると、荷物検査があった。そこで末娘顔面蒼白。スマホを座席の前ポケットに忘れたと。戻る時間はない。空港の忘れ物係にメールして、飛行機に乗り込んだ。KLに着くとすぐに「見つかった」との連絡があった。メールには全て私がCCされており、迅速な対応状況をみることができた。たった2日で娘のスマホはKLに戻ってきた。素晴らしい! 留守番の夫も家を空けることが多かったのだが、その間、猿が現れた形跡はないという。幸先の良い新年だなと喜んだ。 帰国翌朝、南国の暑い陽が射すベランダに目をやると、例のボス猿がこちらをジッと見ているではないか・・・。「全然姿を見せなかったのに。よっぽど、アンタのことが好きなんやね」と、笑う夫も猿も憎たらしいったらない。

利秀

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