KLのらりくらり徒然草 第138回 それぞれの新学期

KLのらりくらり徒然草

それぞれの新学期

新学期が始まった。もちろん登校はできないので「オンライン」だ。長男は中学2年生。午後から12時間授業があるが、何とも段取りが悪い!

なぜだか3クラス合同で一人の先生が授業に当たるため、100人ぐらいが一斉にアクセスする。すると、さっきまで画面上にいた先生が締め出されて戻れなくなるなど、珍事態が続発している。「ネットの接続状況が悪くて」やら、「急なミーティング(なぜ授業が優先ではないのか? 時間はずらせないのか?)」とか、「家族の体調が悪い(軽々しくよくもそんなこと言うな、このご時世に)」など、何らかの言い訳のもと、授業は一向に進む気配がない。

次女は小学3年生。中華系小学校のオンラインクラスは昨年半ばからスムーズに行われており、毎日7時半から12時半まで授業。こちらも先生の都合でキャンセルになることもあるけれど、中学校に比べるとはるかにマシ。張り切っている先生が多く、身振り手振りで授業するのだが、哀れなほど頻繁にフリーズする。その都度「先生の顔!!」と大爆笑しながら兄姉に見せる次女。授業内容がこれっぽっちも頭に入っていないのは明白だ。

長女は中学生になった。中華系小学校からマレー系中学校へ進学。マレー語力も学力も低い長女。百点満点のテストで一桁の点数をたたき出す強者だ。成績表に並ぶ点数は「358…」まるでコピティアムの価格表ではないか。中学校には、特にマレー語が苦手な子のために「リムーブ」という準備クラスがあり、マレー語のほか、小学校の教科を復習をする。大半の親は、1年間が無駄になるといい、リムーブの通知が来たら取り消してほしいと学校に訴える。小6の国家統一試験の結果で決まるのだが、再テストを受けてまで、リムーブから逃れようとするのだ。分からない状態で授業がどんどん進む5年間(マレーシアの公立学校は中高一貫の5年制)の方が、もっと無駄になると私は思うのだが。長男は1年間リムーブに通ったおかげで、マレー語が上達し、授業にも普通についていけるようになった。最近ではオンラインゲームでインドネシア人と友達になれたほど。

さて、長女なんだが。コロナ禍で全国統一試験は実施されず、卒業式も入学式もないまま、中学1年生になってしまった。「え? リムーブちゃうのん?」と私。夫は「そうやねん、試験がなかったから、リムーブに入る生徒が今年はいないらしい。でもうちの子はリムーブ希望って、校長先生に頼んでいるところ」という。すると学校から連絡があり「テストをしましょう」と。「いつもの調子でいいんやからね。しっかり最悪の点数を取ってこなアカンで!」テスト前の応援の言葉、支離滅裂過ぎて長女も苦笑。「今年は全国的にリムーブを開講しないのでテストもできません」と校長から連絡が入り、長女は中学1年生に、長男と一学年差になってしまった。

現在、夫は毎朝長女を連れて会社へ行く。授業が始まる午後、仕事を中断して夫と長女は並んで授業を受ける。分からないマレー語があれば通訳するのだ。オンラインクラスでよかった! 学校にお父さんが付いて行き、席を並べるわけにはいかないのだから。長女がマレー語を理解できるまで、オンラインが続けばいいのにと密かに思う悪い母なのだ。

利秀 プロフィール 2001年来馬。チャイニーズの夫との結婚を機に永住を決意。大好きなマレーシアに振り回されつつKLライフを謳歌。現在3児の母。

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