KLのらりくらり徒然草 第150回 レンゴンとクアラ・カンサ―

KLのらりくらり徒然草

レンゴンとクアラ・カンサ―

ぺラッ州北部にあるレンゴン渓谷は、およそ200万年前の人類の生活が残る洞窟群があり、旧石器時代から青銅器時代までの考古遺跡が出土した。一定地域に最も長期間人類が定住したことを示す遺跡として、また、アフリカ以外で最古の人類の痕跡がある遺跡だ。120年前のペラ原人の全身骨格が発見されたことでも知られ、2012年、ユネスコ世界遺産に登録されている。

恥ずかしながら、レンゴンが世界遺産であることを知ったのは5、6年前のこと。ずっと気になっていたが、ようやく子どもが歴史を理解する年齢になったこともあり行ってみることに。

KLから約4時間。考古学博物館へ向かうと改装中で、いつ再開するのかは末定だと。仮の展示場に行ったが、しょぼい。ペラ原人の骨のレプリカしかない。

泉やら湖、古いモスクなど「ジオパーク」を巡るもパッとしない。それでも緑豊かな山々に囲まれまっすぐ伸びる道をドライブするのは爽快であった。

Gua Kajangという洞窟へ。ここは要事前予約らしいが、ダメ元で行ってみると先客とガイドさんが帰るところだった。洞窟内を見るだけならと許可され、駆け足で見学。美しい石灰洞であった。

レンゴンの町は小さくて静か。バス停付近のレトロなレストランで昼食。安くてうまくて、値段はKLの1/3以下。

Lata Kekabuという滝へ。遊歩道を進む。誰もいない。森林、小川と滝のせせらぎ、マイナスイオンが気持ちいい。

この日の最終目的地はクアラ・カンサーの郊外にあるヴィクトリア・ブリッジ。予想を上回る素晴らしい名所だ。1900年に開通した鉄道橋の全長は約300mで現在は使用していない。線路を歩く子どもの姿はまるで『スタンド・バイ・ミー』。ところが徐々に枕木の間隔が広くなり、うっかり足を踏み外せば川に落っこちてしまいそう。網を張っているわけでもなく、落ちたら一巻の終わり。急に足がすくむ。脇にある鉄板の道を歩くが、地元の人がバイクで駆け抜けると揺れるし怖い。ペラッ川が眼下を悠々と流れる。安全対策なしに、ありのままの姿を公開しているのも珍しい。

イポーの北の端っこにある宿に泊まり、翌朝はペラッ州の王宮があるロイヤルタウン、クアラ・カンサーへ。いくつものロイヤルタウンに足を運んだが、どこも清潔で町並みが美しい。他州と同様に、こぢんまりとしているものの、王宮がある高台からの眺めがよく、町も整然としている。とはいえ、たいした観光情報がないもんで、事前にネットで調べていた名所をしらみつぶしに訪問した。

一通り観光を済ませ、町に戻り散策。町外れに古いホテルと古めかしいパン屋が。直感通りの古き良き店だ。バターケーキをバタークリームでデコレーションしたケーキを義母の誕生日なので購入した。小さなホールでたった17リンギ。隣にはベジタリアンレストランがあり、ここで昼食。肉や魚を使わないので、干し椎茸や漬物がいい味を出している。野菜カレーもスパイスがたっぷりで美味。このホテルは60年前に創業し、現在も家族経営。パン屋も菜食レストランも一族なんだそう。KLに戻り夕飯は義母のお祝い。ド派手なケーキに一同 ギョッとしていたが、食べたらそのおいしさに目からウロコ。1泊2日のいい旅となった。

利秀 プロフィール 2001年来馬。チャイニーズの夫との結婚を機に永住を決意。大好きなマレーシアに振り回されつつKLライフを謳歌。現在3児の母。

関連記事

コメントは利用できません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る