2011年11月-Dr.江頭の健康相談

 

 

予防接種について

 今回は予防接種について少し考えてみましょう予防接種の目的は、1.その病気にかかると大変な目にあうのでそれにかからないようにしたい、または、かかっても軽くすませたい、2.多くの人の健康に悪影響が出ること、また、経済・社会問題となるので大流行を防止したい、といったことが考えられますが、両者の性質をもっているものもあります。例えば前者に は、破傷風・日本脳炎・B型肝炎など、後者には麻疹(はしか)・風疹・ 百日咳などがあります。日本で受け ることになっている予防接種は諸外 国でも必要で、特に留学する場合はその接種記録の提出が義務付けられている場合もあります。

 さて、当地に長期滞在で来られる場合に推奨される予防接種はインターネットなどで調べると、破傷風・ A型肝炎・C型肝炎・日本脳炎・腸 チフス・狂犬病・麻疹・風疹・おたふくかぜなどが挙がっているようです。

 これを子供と大人に分けて考える必要があります。子供 の場合は日本で受けてきたものを途切れないように継続することが大切です。特に忘れがちなのは小学生高学年から中学生の時期に受ける もので、①DTワクチン(ジフテリア・破傷風)、② MRワクチン(麻疹・風疹)、③日本脳炎ワクチン(第二期)です。大人の場合は肝炎ワクチン(A及び B、3回接種、期間6ヵ月)が重要で、 いずれも希望しないと接種されないので注意が必要です。破傷風もある程度必要と思われますが、子供のころ三種混合ワクチンを受けている方は1回接種で問題ないでしょう。腸チフスと狂犬病については田舎での生活や仕事が多い方には接種しておいた方が無難かもしれません。

 他には、インフルエンザワクチンも重要で、日本の流行時期に合わせ1年に1度接種されることをお勧めします。また、女性はヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頚癌防止)も大切で、接種時期は中学生ぐらいが適当だと思われます。

 予防接種は様々な病気の発症や重症化を防止できるばかりでなく、 周囲の人たちへ広めないためでもあるので、なるべく受けるようにして下さい。

江頭省吾

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2011/11/05 | カテゴリー:【連載終了】Dr. 江頭の健康相談

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