2011年12月-Dr.江頭の健康相談

 

 

医療保険について

 今回は医療保険について考えてみましょう。私たちが医療保険に加入する場合、①海外旅行傷害保険、②日本の健康保険(国保・社保・企業健保など)、③現地で加入する民間医療保険、④勤務先の会社が加入している保険などが考えられます。今回は「旅行傷害保険」と「日本の国民健康保険」について考えてみましょう。

 先ず旅行傷害保険ですが、これは日本を出国する前に日本で加入することになっています。大手損保会社が取り扱っており、期間も短期旅行から長期滞在まで様々なものが用意されています。この保険は基本的に急病や外傷(けが)を対象としたもので、慢性疾患など年余にわたり治療が続くものは対象としておりません。従って、新しく罹った病気の場合は手術費用も含め補償額の範囲内であれば保険が全額負担してくれます。しかし、加入時より既にもっている病気(いわゆる持病)は補償の対象となりません。更に、契約内容によって多少違いはありますが、多くは一つの病気で180日までしか保証されないので、それ以降は自費となります。

 次に日本の健康保険についてですが、この保険は日本に住民票のある方なら誰でも加入できる保険です。この保険は海外においても利用することができます。ただし、一旦は医療費の全額支払い、後日書類を保険者(国保に場合は役場)へ提出すれば約7割がかえってくる、といった形となります。この保険はすべての病気が対象となる点と期間に制限がない点が旅行傷害保険と異なり便利です。生活習慣病など持病のある方はこの保険を利用されることをお勧めします。ただしこの保険にも制約があり、医療費が日本の医療費を上回らないことが条件となります。米国のように医療費が日本を大きく上回る場合は、常識的な日本での医療費を想定し、その7割しか負担してくれないので、結果的には自己負担額が大きくなってしまいます。マレーシアでは私立病院の医療費でも日本の医療費とあまり変わらないので利用価値が高いと思われます。

 このように保険でも性格の違いがあるので、自身の状況を考えて加入してください。

江頭省吾

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2011/12/05 | カテゴリー:【連載終了】Dr. 江頭の健康相談

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