2012年5月-Dr.江頭の健康相談

 

 

ガン検査の話  

 ガンについて少し考えてみましょう。ご存知のように日本人の死因第一位はガンで、将来的にもこの状況に当面変化はないものと予測されています。また、平均寿命が延びるにつれこの病気にかかる人も増えてきており、生涯に男性では約半数が、女性でも約三分の一が経験すると言われています。つまり、「いつか自分もガンにかかる」と思っておくべきでしょう。ガンは体のあらゆるところに発生しますが、頻度が高いものは男性では肺・胃・大腸・前立腺で、女性では肺・胃・大腸・乳房・子宮です。更に、肝炎ウイルスの保菌者はこれらに肝臓がんを付け加えねばなりません。全癌の大半を占める、これらのガンをマークしておく必要があります。ガンの発生は高齢者に多いことから、会社勤めの時の健康診断で全く異常がなかった方であっても、本当に気をつけねばならないのはむしろ引退後だということを忘れないようにしなければなりません。

 一般の健康診断でこれらがチェックできるのでしょうか?いわゆる人間ドックを受けると胃ガン、前立腺ガン、子宮ガン及び乳ガンのチェックはできますが、肺ガンと大腸ガンのチェックは不十分です。胸部X線検査では早期肺ガンの発見は困難で、便検査での大腸ガン検査も同様です。肺ガン検査をしたい場合はCT検査、大腸ガンは大腸カメラを受けることが必要となります。このため、人間ドックを受ける前に医師と検査内容について話し合っておく必要があります。

 次に気になるのは、前述のような検査を毎年必ず受ける必要があるのかどうかです。ガンが手遅れにならないようにするためには一年に一度の検査が必要です。検査を受けた直後にガンができたとしても、一年後に気づけば何とか間に合うだろうということです。大腸ガンの場合は成長が遅いので大腸カメラ検査は3〜4年に一度で十分だといわれています。

 ガンは秘かに忍び寄ってくるもので初期には症状がありません。健康で長生きし生活を楽しむためにも年に一度のチェックは忘れないように受けるよう心がけて下さい。

江頭省吾

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2012/05/05 | カテゴリー:【連載終了】Dr. 江頭の健康相談

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