2012年6月-Dr.江頭の健康相談

 

 

 

お薬の話

  
  飲み薬は症状の緩和や安定化を目的に使用するものですが、治癒する病気に対し一時的に使用する場合と。治癒しない病気に対し永続的に使用する場合があります。薬を使用する時に忘れてはならないものは副作用です。この副作用には大きく二通りあり、それは服用直後から出てくるものと、1〜3ヵ月ほど内服しないと出てこないものとに分かれます。短期で出てくるものは「身体に発疹がでる」などの症状が多く、長期のものは肝機能異常などの検査異常として出るものが多くなります。 

 一時的に使用する薬は、風邪や腹痛などの一時的な病気が対象となります。通常は数日の使用が多く、長いものでも2〜3ヵ月で中止可能となります。これは病気の原因となったものが取り除かれるからです。例えば、病原菌に対する抗生物質は菌がいなくなれば必要なくなるし、胃潰瘍の場合は潰瘍がなくなれば薬は必要なくなります。この場合に使用する薬は長期に使わないので基本的には副作用は短期に出現するものだけ考えればよいと思われます。治療期間は短期で終了するので、薬を早く中止することより十分に治療する事を優先すべきです。

 長期に使用する薬は高血圧などの生活習慣病などが対象となります。通常数年から生涯使用することになります。これらの病気は遺伝子に基づいて発症することが多いため原因を取り除くこと(または原因が消える)が原則としてありません。従って、薬を飲まなくてよくなることはあまり期待できません。考慮すべき副作用は短期及び長期使用の両方となります。ここで大切なのは、「薬の副作用は薬効の強い薬が出やすく、弱い(軽い)薬が出にくい」という理解は間違いだということです。例えば、抗癌剤のような強い薬でも副作用が出ない場合もあり、逆に子供にも使うような薬でも副作用が出る場合があるからです。副作用は薬と飲む方との相性と考えるべきです。数ヵ月内服しても副作用の出なかった薬は、その人にとっては相性がよい薬なので長期に内服できると思ってよいでしょう。薬は、使用目的や期間や副作用など考慮し様々な使用方法があり、更に個人差も多いので、主治医と話し合いながら正しく理解し使用して下さい。

江頭省吾

===================================================
*皆さまからの健康相談を受け付けております。
具体的な相談内容をeditor@senyumpress.comまでお送りください。===================================================

2012/06/05 | カテゴリー:【連載終了】Dr. 江頭の健康相談

このページの先頭へ