2013年7月-Dr.江頭の生活習慣相談 (第11回)

イライラ、頭痛、不眠…どうすれば?

相談者プロフィール

夜な夜な泣く代
年齢:35歳
職業:現在、就活中
身長:158cm
体重:50kg

《最近の悩み》
頭痛、イライラ感、鬱感が来ては去り…の状態が続いている。食欲も不安定で、ないときはアルコールを飲んだらちょっとは食欲が出てくるので、アルコールを飲むようになった。寝る時も眠れないときはアルコールを飲んで寝るようになった。途中何度も目が覚め、熟睡していないせいか、朝の目覚めが悪い。疲れがとれていない感じがする。

《食習慣の特徴》
・自炊はせず、外食ですましている。
・食欲のあるときと、ないときがあり、不安定。
・マクドやケンタなど、ファーストフード系が大好き。1週間のうち3、4回は食べている。
・生野菜も好きで食べるようにはしているが、不足気味だと思う。

《睡眠》
・不眠症かも。アルコールの力を借りて寝れるようになったが、今ではアルコールなしでは眠れなくなった。熟睡していないせいか、朝がツライです。

《そのほか特筆事項》
・マイナス思考しがち。夜中に突然、大泣きすること多々。
・疲れがとれない。
・マレーシアに住み始めてからアレルギー症(鼻水、体のかゆみなど)体質になった。

今回の相談者は生活習慣の問題より、むしろいわゆる「抑うつ」症状で悩んでいるようなので、この症状について考えてみます。抑うつ症状は「うつ病」や「抑うつ神経症(神経症性うつ)」などで見られる症状で、抑うつ気分、意欲低下、睡眠障害、食欲不振などを主症状としますが、病気の成り立ちからこの2つの病気は基本的に違うものと解釈されています。うつ病が内因性の病気に対し、抑うつ神経症は環境等の外的要因がきっかけとして発症する病気です。相談者の場合は就職活動中であること、恐らく一人暮らしによるストレス、アレルギー症状などの身体異常などの点から環境ストレスによる抑うつ神経症ではないかと思われます。さらにもう一つの問題点として、不眠を改善させるためにアルコールを使用していることです。毎日飲酒すると次第に量が増えていく傾向(耐性といいます)となるばかりでなく、中途覚醒が出現し、かえって睡眠の妨げとなります。このように相談者は「抑うつ症状」と「アルコール依存(疑い)」の二つの問題点を抱えていると考えられ、なるべく早期に心療内科や精神科などの専門医を受診することをおすすめします。医師の診断のもと、適切な治療を受けることが解決の早道だと思いますが、残念ながらマレーシアには日本語で診察を受けられる専門医がいません。一時帰国の際に日本で診察を受けるか、隣国のシンガポールで診察を受けることになります。治療方法は一般的にいえば「うつ病」は薬物治療、「抑うつ神経症」はカウンセリングが中心で、薬物は補助的に使用することが多いと思います。いずれの病気も、本当に悪化するまでなんとか生活ができてしまうので、当事者は「まだ大丈夫」と思っていることが多く、ぐずぐずしていると、ある日突然何もできなくなってしまいます。早目に専門医を受診しましょう。

江頭省吾

===================================================
*江頭先生に生活習慣相談してみませんか?
editor@senyumpress.comまでお送りください。
===================================================

このページの先頭へ