2013年8月-Dr.江頭の生活習慣相談 (最終回)

自分の健康状態が心配。検診は受けたいけど…

相談者プロフィール

乙狩君子
年齢:38歳
職業:会社員
身長:155cm
体重:50kg

《最近の悩み》
マレーシアに来て2年経ちました。糖分や脂肪分が多い食事、運動不足など、不健康な生活を送っており、最近、自分の健康状態が心配です。日本にいたときは会社の健康診断が年に一度ありましたが、マレーシアでは一度も受けていません。肝炎など日本で受けた予防接種の効果もそろそろ薄れてきたころだし、婦人科検診も2年に1度くらいは受けたいです。とはいえ、検診は医療保険の適応外だし、費用が心配。最低限受けたほうがいい項目と、どれくらい費用がかかるのか教えてください。

《食習慣の特徴》
・朝はパンなどで簡単に済ませる。
・ランチは中華料理が多い。ほぼ毎日外食。
・夕食も基本的に外食。早めに済ませるようにしている。
・週に3日はビールで晩酌している。

《睡眠》
・平日は7時頃起床、深夜1時ごろ就寝。

《そのほか特筆事項》
・運動は週に1回程度、コンドのジムで走ったり、プールで泳いだりする程度。

今回は三十代女性が受ける健康診断について解説します。相談者は食生活がよくないことに対して不安を感じているようですが、運動など健康行動も行っており、全般的には常識を逸脱した生活は行っていないようです。一般的にこの年代の女性は、ストレス性の疾患を除くと最も病気が少ないとされています。このため健康診断も何かの病気を想定し詳しく検査するのではなく、広く浅く網をかけ、異常が見つかった部分に対して精密検査を受ける方法が常識的だと思います。

検査内容は身体測定及び診察(身長・体重・体脂肪率・血圧・聴打診など)、血液検査、尿検査、便検査、心電図、胸部X線検査くらいが適当でしょう。これらの検査を受けることにより、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病や肝臓・腎臓機能、貧血の有無、A・B・C型肝炎、HIVなどの感染症チェックができます。また、肺や心疾患の簡単なチェックも可能です。これらの検査に乳がん検査と子宮がん検査を加えると一通り検査を受けたことになるでしょう。なお、胃の検査(胃カメラまたはバリウム検査)は気になる方だけでよいでしょう。40歳を超えたら胃の検査だけでなく腹部超音波検査なども受けるようにしてください。

乳がん検査はX線を使用するマンモグラフィー検査と超音波検査があります。一方だけで結構ですが、気なる場合は両方受けてもよいと思います。子宮がん検査は通常は子宮頚がん検査のための細胞診を行います。子宮体がん検査やヒトパピローマウイルスの感染(子宮頚がんの原因とされています)もチェックできる施設がありますが、マレーシアでは通常実施していないので、希望される場合は問い合わせましょう。

検査費用は実施施設によってさまざまです。当クリニックの場合は上記のような内容で約1200リンギです。一年に一度の健康診断は健康状態を知る上で重要なだけでなく、生活のあり方を考えるきっかけとなるので、なるべく受けるようにしてください。

江頭省吾

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