2017年12月-セパン1000㎞耐久レース

「セパン1000㎞耐久レース」は、毎年セパンサーキットが主催するマレーシア国内最大級の耐久レースで、1600㏄以下の車両をルールに基づいて改造し、参加チームの一組が1000㎞を走り切った時点で終了。各車2人以上4人以下のドライバーが交代で車を走らせ、1周5.543kmのセパンサーキットを、181周、一番に走りぬいたチームが優勝となる。時間に換算するとおよそ8時間半の耐久レースだ。
 11月11日、夫がチームオーナー兼ドライバーとして参加した。車はスズキのスウィフト2台。1号車には夫、日本人のメカニック兼プロドライバー、香港人、ベテランマレーシア人ドライバーが、2号車にはマレーシア人、アイドル的な女性ドリフトドライバーほか、タイで活躍するドライバーなど3名が参加した。ちなみに、1号車は40歳~62歳の高齢チームだ。また、長時間レースの作戦を立てるプロのコントローラーを日本から呼び、メカニックは夫のスタッフ他、中国からも熟練のメカニックを呼ぶなど、国際色豊かなチーム構成となった。1週間前より続々とアジア各国からクルーが集まり、英語、日本語、北京語、広東語、マレー語が工場内を飛び交った。
 予選日。私もピット内の通訳として参加した。私が夫の耐久レースに最初から最後まで付き合うのは10年ぶりのこと。なにしろ車に関してど素人なもんで、足手まといにならぬよう、冷や汗タラタラ。レース経験が豊富な日本人のお二方が辛抱強く教えてくださったので、猫の手よりは役に立てたのではと思う。予選結果は、1号車18位、2号車20位だった。
 レース当日。私にはもう一つの役目があった。それはスタッフ20名分の昼・晩ごはんのケータリング。さすがに一人では無理なので、友人を巻きこみ、朝から用意していた料理をピット内で温め、クルーが手の空いた時に気軽に食事ができるよう準備した。その傍ら、スタート前で緊張したピット内での通訳として走り回る。すでにオババは疲労困憊。
 スタート直前にトラブル発生! 第一走者である熟練ドライバーのヘルメットがレースルールに則っていないと。前日、全ての装備品の審査にパスしていたというのに・・・。彼はレース前にトラブルがあると、事故に遭ったり良い結果が出せなかった経験があるため、レースを棄権すると申し出た。という事で、夫が第一走者となり、3名でレースに挑むことに。ローリングスタートで始まったのだが、夫の車が動かない‼ 無線でピットクルーとやり取りし、無事スタートするも周回遅れ。2号車はトラブルなく順調に走っている。もうダメかと思っていた1号車も遅れを見事に挽回! この調子だと2台で入賞できるのではと期待するも後半、1号車のギアが故障。最後は故障のまま走行だったが無事完走した。
22台中、2号車は8位、1号車は15位。大金をつぎ込んだ大手レーシングチームが上位を占めるなか、低予算のプライベートチームとして2号車は1位。チームとしては両車完走なので、まずまずの結果ではなかろうか。
 こどものような奮闘が微笑ましい。言葉の壁や国民性、民族性の違いでコミュニケーションがうまくいかなかったり。困難もあったけれど、国籍を超えてチームが一丸になれたと思う。私は相撲部屋の女将になったような気分で、今後を見守り続けたいと思っている。来週は軽自動車24時間耐久レースが控えている。

利秀

2017/11/29 | カテゴリー:KLのらりくらり徒然草

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