2017年8月-こどもの進路 その2

教育熱心な大姐(夫の一番上の姉)。子育てをほぼ終えた彼女が次に腕を振るうのは、わが長男の進路問題。旧正月、「進路を早く決めなさい!」と、夫や私にせっつき出した。はい、親ですから、よく分かっております。しかし、その頃、夫と私の間では意見が真っ二つに分かれていたのだ。小学校卒業後、マレーシアでは5年制の「セカンダリースクール」へ進学する。選択肢は山ほどあるのだが、わが家は以下の3つに絞った。①中華系、②マレー系、③インターナショナルスクールだ。①は半公立、半私立といった経営で学費は高くない。しかし、数が少なく、特にKL近郊で志望すると、6年生で受験する全国統一試験「UPSR」の成績優秀者が優先的に選ばれるのだそう。この5年間、苦労しながら中国語で勉強したわけだし、親としては①へ進学させたいものだが、息子の成績は悪い。とてもじゃないが、KL近郊の①には入れそうもない。入学を果たしたとしても、勉強は難しく、3年目の全国統一試験「PMR」の結果次第では進級できず、転校を余儀なくされる。②は公立で学費がほぼ無料。近所にもたくさんあるし送迎も楽だ。中華系小学校を卒業後、②に進学する子も多い。夫と大姐は小学校からセカンダリーまでマレー系の公立、二姐(夫の二番目の姉)は、中華系小学校を卒業して②へ進学した。そんな経緯もあり、夫は②に進学させると言うのだ。③は学費がピンキリだが、わが家でも払える範囲の学費で充実した③は、通学するには遠くて送迎が大変。しかし、中国語、日本語の次に息子が得意とするのは英語で、マレー語は苦手。英語だったら出だしでつまづくことなく勉強に励めると思うのだ。義母や大姐もそれが一番いいと大賛成。ところが、私の前に立ちはだかったのは頑固な夫であった。彼は「②で充分。マレー語はなんとかなる。送迎や教育費の負担を抑えたい。将来、息子がやりたいことを決めたときにサポートできるよう、十分なお金を残しておきたい。家庭環境や人種が異なるさまざまなマレーシア人と共に勉強し、マレーシアならではの学生生活を送らせたい」と。それは賢明な選択で異論はないのだが、入学後の数年間、マレー語に苦戦することは目に見えている。③押しの私のバックには強力な義母&大姐が控えているというのに、夫は断固譲らないのだ。悩みに悩んだが夫と私は平行線。結局、息子に選ばせることにした。彼は即答で「③」。夫は渋い顔だが通うのは息子。有力な1票を得て、私は息子に合う③を探そうと決意するも…。ある日、息子の親友一家と食事した。1年生の頃からお互いの子どもの成長を知る間柄だ。進路についてどう考えているか尋ねたら、彼らは「②」と。しかも志望校は私の夫の母校だと言う。息子に再び問うた。彼なりに悩んだ挙句、答えは「②」だった。夫の勝ち誇った顔と言ったら…。私も信頼できる息子の友人とその家族が一緒だと心強い。息子のモチベーションもUPし、マレー語の塾に通うと言い出した。そうと決まると大姐の動きは凄まじく早く、学習塾と優秀な家庭教師を探し出し、「どれにするか早く決めなさい!」と、迫ってきたのだ。(つづく)

利秀

2017/08/04 | カテゴリー:KLのらりくらり徒然草

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