2018年11月-実りの秋

9月は忙しいながらも充実した月であった。まずは、息子のUPSR(小学6年生対象の全国統一試験)が1週間に渡り行われた。9月に入ってからは毎日3時間の塾通い。家で勉強をこれっぽっちもしないのだから、丁度よいほどであるとはいえ、よく頑張ったと思う。学校や塾の模試より本番は簡単だったと自信満々の息子。こういう場合、たいてい予想をはるかに下回る結果が出るのがオチだが、発表まで彼の言葉を信じることにしよう。
試験の最終日、日本からのゲストを迎えた。レーシングドライバーの大井貴之さんだ。というのも、9月30日にセパンサーキットにて開催されたMCS(マレーシアチャンピオンシップ)の最終戦、300㎞耐久レースで夫のチームに参戦してくださったのだ。車好きの方なら、「え?あの大井さん?」と、驚かれることだろう。
レーシングドライバーでありながら、自動車雑誌『ベストカー』の編集スタッフを経て、1987年に創刊されたビデオマガジン『ベストモータリング』や『ホットバージョン』の編集次長を務めたのち、ドライビングスクール「D-Right」を設立。現在もスーパー耐久シリーズをはじめ、国内外のレースで活躍されている。また、スポーツドライビング・インストラクターとして、Youtubeチャンネル『SPORTS DRIVING LABO.』の運営に携わるなど、とにかく多才なお方だ。
夫は17歳のとき、両親に内緒で実家の車をチューニングしレースを始めた。運転技術を学ぶため、手にしたのが『ベストモータリング』だった。出演する大井さんのテクニックや解説に感銘し憧れ、VHSとDVDを全巻揃えるほどの大ファンとなった。「もっと車を知りたい」と、日本へ留学。チューナーとして修業を積み、良き師に恵まれたからこそ、今の夫がある。
10年前のこと。友人でもある日本人ドライバーを空港に迎えに行った夫は仰天する。そこには、憧れの大井さんがいるではないか! 「震えが止まらない!」と大興奮。以来、大井さんにお会いし、食事をご一緒するたびに「夢みたいや~♡」と、大きなおっさんがまるで乙女かのように身をよじるのである。
本年度は第三戦目より参加しているMCS。車のセットアップは好調。「耐久戦は絶対に勝ちたいから大井さんに来てもらう!」と夫。え? そんなことできるの? 半信半疑の私をよそに、快く引き受けてくださった大井さん。夫の張り切りは半端なかった。結果は「Pole to Win!!」。長年尊敬していた大井さんとペアでの優勝、夫は一つ大きな目標を達成したと歓喜している。気づけば私は16年も夫を応援。「はぁ?またレース!?」なんて、小言をネチネチと言うこともあったのだが、それにしても今までで一番嬉しい表彰台だった。
ふと裏庭を眺めると、10年前に植えた、Jambu Air(レンブ)、グアバ、マンゴーがたわわに実っているではないか。もう少し早く気づけば大収穫になったことだろう。どれもこれも甘くてとってもおいしかった。
優勝、豊作、まさに実りの秋(常夏やけど)。この調子で息子のUPSRの成績も実り豊かでありますように。

利秀

2018/10/29 | カテゴリー:KLのらりくらり徒然草

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