2019年6月-断水

あまりにもあっけなく終わってしまったものだから、忘却の彼方へ消えているであろうクランバレーの断水。あんなに大騒ぎしていたのにね。
4月末、水道局が「設備のアップグレードのため大規模な断水を行う」とアナウンスした。数年前、水不足が原因だったと思うのだが断水があった。その時は、蓋つきの巨大なバケツを2つ購入し、飲料水、紙皿や紙コップ、食材を買い込み、簡単に自炊ができるように備えた。断水時に困るのは、外食ができないこと。飲食店は通常営業しているところがほとんどだが、衛生面を考えると不安だし、こういう時は自炊に限る。いつ終わるか分からない断水にやきもきしたもんだ。期間は長かったが、二日おきに水が出たので、そこまでの不便もなく乗り切ったことを記憶している。
今回、水道局のサイトを見ると、我が家のエリアは4月24日午前9時から27日の午後11時までの断水。両親も滞在中だったので7人暮らしで、丸4日間はさすがにキツイなぁと思った。記事でバケツが飛ぶように売れているのを見ると不安はさらに募る。TTDIやワンウタマ付近に住む友人宅は断水がないので、困ったらシャワーにおいでと、声をかけてくれた。
断水前日、近所の寂れたショッピングモールへ買い出しに行った。普段は閑散としているのに、この日は珍しく人出があり、通りゆく人々のカートはてんこ盛りだ。不思議なのは、洗濯かごを大量に購入している人が多いこと。なぜだろう? と、私と両親が首を傾げていると、マレーシア人の夫は「洗濯物が溜まるからでしょ?」という。なるほど! いやしかし、洗濯物なんてごみ袋にでも入れておけばいいのでは? この断水の後、あのかごの使い道は果たしてあるのだろうか? マレーシア人の意外な几帳面さに驚いた(本当の理由は未だ不明)。
飲料水のほか、バケツを買い足そうしていたが、スーパーでは衣装ケースを安売りしていた。バケツがいくつもあっても仕方がないし、衣装ケースなら後々使えると思い、それを買う。レジに並ぶと、どの人も衣装ケースをたくさんカートに載せていた。
衣装ケースは蓋もついているしコロも付いていて、丈夫で便利だと思いきや、水の重さに弱いことが判明! 水を半分ほど入れただけで、側面が弛んでくるではないか。満タンに入れると歪な楕円形になり、蓋が閉まらなくなってしまったのだ。なるほど。だからバケツは円形なのか!!
準備万端で初日を迎える。が、我が家の水道からは水が流れている。早めに終わるやら、長引くらしいなど、断水について情報が飛び交う。まだか、まだかと断水を待ち、そわそわしながら過ごすこと2日間。断水はない。ますます不安になる私をあざ笑うかのように、26日、翌日の午前6時に完全復旧するとの水道局からのお達しが。備えあれば患いなしと言うけれど、拍子抜けの2日間。残ったのは大量に貯めたバケツの水。手桶でトイレを流す作業、水が出るのに不便な事態がしばし続いた。
水の大切さを身に染みて感じるとともに、水道局よ、今回の仕事の早さは称賛するが、私の取り越し苦労の恨みは、しばらく水には流せませんよ!
利秀

2019/06/01 | カテゴリー:KLのらりくらり徒然草

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