2011年11月-クアンタンへバスの旅
私にとってクアンタンは馴染み深く思い出深くまた、大好きな町である。クアンタン在住のKちゃんから「久々に遊びにおいでよ!」とのお誘い。「行く、行く」といいながらも夫の仕事が忙しく、子供2人を連れて運転して行くのは大変だなぁ…と、返事を渋る私に、「バスで来たら?」とKちゃん。そうか、その手があったか。とは言っても、万が一バスのなかで子供がぐずったら大変と、金曜日の幼稚園後バスでKLを発ち、帰りは夫に迎えに車で来てもらう旅行プランを立てた。
危惧していた通り、当日、長男(5)が「バスはイヤだ、車で行きたい!」と言い出した。ぐずる息子とスーツケースを引きずり、もう片方の手で娘(2)の手を引き、プドゥラヤのバス停へやってきた。改装されたのは知っていたが、思っていたよりもずっとキレイになっていた。昔はごみごみと怪しい雰囲気、排気がひどくて、チケットを買うまでにもう、鼻くそは真っ黒…、といったところだったのに。「これなら子連れでも大丈夫!」と、ホッと安堵の息をついたのも束の間。クアンタン行きのチケットがどこも売り切れ。次のバスは6時だという。現在2時。ようやくみつけた小さなカウンターで2時半のチケットをGET。小走りで食べ物を調達しあわてて乗車した。バスの扉が閉じ、いよいよ出発…。タイヤが一回転もしないうちにバスが止まる「??」。のんびりおっちゃんがバスに乗り込んでくる。再び扉が閉まり、動きだしたと思いきやまたストップ。悪びれたそぶりもなく、イチャイチャと楽しげなカップルが乗車。う〜ん、相変わらずだな、マレーシア。予定時刻を30分過ぎてバスはいよいよ出発。
高速に入ると興奮気味だった子供も爆睡し、私は読みかけの本を開き、わずかな1人の時間を満喫した。後方から女性が運転席に向かって歩いてきた。運転手になにやら話し、また席に戻る。トイレ休憩かな?と思ったが、バスは高速を下り大学の前で停車した。幾人かがごそごそと降りる。3時間弱でバスはクアンタンに到着し、乗客が希望の場所でそれぞれ降りて行った。トイレ休憩もなく予想外の早さで到着。出発遅れの時間調整のため、バスは目的地に向けて突進していたようだ。
今回の旅の目的はマレー料理「Serunding(マレー風のカレーっぽい牛肉の佃煮)」を教えてもらうこと。からからに煮きった佃煮は日本のふりかけのよう。牛肉を1時間ほど煮込み一晩おく。スパイスの下処理を前夜にごそごそする様子はまるで大晦日の台所状態。翌日、とにかく火のそばにずっといるもんだから暑いのなんの。様々なスパイスでじっくり煮込む。焦げ付かないよう鍋を絶えずかき混ぜること2時間。カラカラにするならさらに時間を要するけれど、私たちはカレーっぽく仕上げた。初めて自分で作るSerunding、お味は格別であった。
大雨と暗い高速、5時間もかけて来てくれた夫に「バスで帰りたい。」と息子。気の毒である。「現地での足がないから、なるべく旅行は車で」という考えがあったのだが、バスの旅も悪くない。安全面を考えると夜は避けたいが、クアンタンがグッと身近に思える今日この頃。最後まで「バスで帰る」と言い張った息子。KLに着く頃、ムクッと起き上がり「あれ?もうマレーシアに着いた?」と…。スーツケースで車以外の乗り物で旅行する、すなわち、彼にとって、クアンタン旅行は海外旅行のようなもの。安上がりな子だ。
2011/11/05 | カテゴリー:KLのらりくらり徒然草








