2011年12月-第14回

 

★できた1割をほめていけば、子どもはぐんぐん元気になります

   
 子どもの自己肯定感を育むのに、「ほめる」ことは大切です。

 そのポイントは、「いいことをしたらほめよう」「がんばったらほめよう」というのではなく、今の子どもの中にすでにある、いいところ、がんばっているところを見つけていく、ということです。

 10のうち、子どもが1しかできなかったとき、私たちは、ついつい「何で、1しかできないの」「あとの9はどうしてできないの」と言ってしまいます。つまり、かける言葉のうち、1をほめる言葉は、まず出てきません。

 しかし、考えてみてください。10のうち、できたのは、0ではないのです。1はできているのです。

 ところが、たとえ2割できたとしても、「何で8割できないの?」、3割できたとしても、「何で7割できないの?」と、なぜか否定の言葉しか出てきません。

 決して、まったくできていないわけではないのに、「自分なんか全然ダメだ」と、ヤル気をなくす子が多いのは、こういうところに一つの理由があるのではないでしょうか。

 たとえば、子どもがテストで60点を取ってきたとします。そのとき、まず目が行くのは、間違ったところ、バツになったところです。そこで、「ここはどうして間違えたの?」「こんなこともわからないようじゃ、ダメじゃないの」と言ってしまいます。結果として、子どもが聞くのは、ほとんどが注意、否定の言葉です。

 しかし、60点は取れているのですから、4割は注意されたとしても、6割は、ちゃんとほめてもらってこそ、フェアな評価といえるのではないでしょうか。

 さらにいえば、自信が持てていない子、自己肯定感の低い子の場合は、逆に、できない4割は問題にしないで、できた6割をしっかりほめていく。「ここちゃんとできたね」「ここもできるようになったんだね」とほめていく。そうすると、自分もやればできるんだ、とうれしくなって、意欲が生まれ、結果として、できなかった4割もできるようになっていくのです

明橋大二(あけはしだいじ)

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