2012年7月-第21回

★年齢に応じた叱り方の工夫

 子どもを叱るときには、発達段階に応じた「叱り方」というのがあります。【1歳まで】たとえば、1歳ぐらいまでの子どもは、自分の気持ちはわかっても、他人の気持ちを知ることはできません。状況を把握することもできません。ですから、この時期にルールを作って守らせようとしても、無理な話です。それより、子どもが危ない目にあわないよう大人が環境を整えることが中心になります。【1歳〜2歳】1、2歳の子どもは、親の言葉や指示をだいぶ理解できるようになります。ところが、それに従うことはできません。1歳半を過ぎると何かにつけて、「イヤ」「やだ」と言うようになります。これは自我が芽生えてきたことで、子どもの心が成長してきたあかしです。この時期に大切なのは、叱るというより、状況を言葉で説明することです。「これは、アチチだよ」「危ないからナイナイしようね」などです。【2歳〜】2歳を過ぎると、子どもは相手の言っていることを理解できるだけではなく、自分の意志をかなり上手に伝えられるようになります。親の言うとおりにしたり、指示にきちんと従ったりすることは難しいですが、先の見通しを持たせると、少しはガマンできるようになります。ただ、ほかの子と上手に関わることはできず、わがままを言ったり、人の物を取ったりします。決められたルールに従えるようになるのは、もう少し先のことですが、ダメなことはダメと伝え、「順番だから次にしようね」など、見通しを持たせて話をすることが大事です。【3歳〜】3歳を過ぎるころから、子どもはようやく、少しずつルールを守れるようになります。そこで、親は、「何が正しい行動で、何が悪い行動なのか」「どうしていけないのか」を、一緒に考えて、繰り返し教えることが大切になります。

明橋大二(あけはしだいじ)

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