2012年8月-第22回 ★子どもに伝わる叱り方

★子どもに伝わる叱り方

 子ど子どもを叱るときには、いくつかのポイントがあります。言葉で注意するときには、まず、何を叱っているのか、子どもにちゃんと伝わる必要があります。そのためには、子どもを止めて、子どもと同じ高さに目を合わせて、じっと見つめて、平静に短い言葉で、注意することが大切です。

 たとえば、子どもがご飯のとき、スプーンやフォークをくわえたまま、立ち歩いたり、ふざけたりして危ないとします。まず大切なのは、子どもを止めることです。走り回ってキャアキャア言っているときに、離れた所で叫んでも、子どもは聞いていません。子どものそばまで行き、体を抱き止めて、目を見て伝えることが大事です。そこで、「何がいけないのか」「どうすればいいのか」を簡潔にきっぱり伝えます。感情的にワーッと言ってしまうと、子どもは結局、何を叱られたのか、どうすればいいのかわかりません。怖い思いはしても、「何がいけなかったのか」は、子どもには意外と伝わっていないことが多いのです。

 最後に相手を認める言葉を添えることも大切です。そうすると、「この人は自分のことを考えて言ってくれているんだ」と思えて、受け入れやすくなります。しかし、悪い行動をやめさせ、正しい行動を身につけさせるときに、いちばん有効なのは、「親が身をもって示すこと」です。

 親が、子どもにしてほしい、と思うことを、親自身がふだんから子どもの前でしていく。逆に、してほしくないことは、親がまずしないようにすること。子どもは、大人のよい行動も悪い行動も、そっくりそのまま、まねていきます。口で言うことよりも、目で見たことのほうが、子どもの行動に大きく影響するからです。

 礼儀正しい子に育てようと思ったら、親がまず礼儀正しくしていくことです。子どもに、「人をたたいてはいけない」と教えているのに、親が子どもをたたいていては、子どもは、「やっぱり相手が悪いときにはたたいていいんだ」と思ってしまいます。「子は親の鏡」といわれるのは、そのためなのです。

明橋大二(あけはしだいじ)

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