2013年5月-忘れられない「サヤン(残念!)」なお話 

Sayang(サヤン)という単語を耳にしたことはありますか? 英語でいえば「ダーリン」にあたる単語で、恋人間や夫婦間の甘い会話で使う言葉です。女性から男性に対してはAbang(アバン)ということが多く、Sayangは男性が使うことが多いようです。また「恋しい、愛している」という意味もあります。ですが、このSayang、実はまったく別の意味があるんです。それは、「残念!」という意味。惜しいとき、がっかりしたときに「サヤーン!!(残念!)」と使います。なぜこんなにも違う意味をもつのか不思議ですよね。

Sayangと聞くと思い出す風景があります。私が初めてマレーシアを訪れたのは約5年前。サラワク州の僻地にある小さな村でボランティアをするためでした。ある日、村で運動会があり、村人との交流を図るチャンス、とばかりに参加しました。村人たちのお楽しみは、どうやら村長さんたちの席の後ろにドーンとおいてある景品らしき駄菓子の詰め合わせ(かなりでかい)みたい。私は「別にいらないな…」と思ったけど、しかし、村人のテンションは高い! 「よーし、一番でかい詰め合わせをねらうぞー」と準備運動。私は一番最初に行われた障害物競走のアンカーとして出場。網の中をくぐったり、粉の中の飴をくわえたりしながら、2位でゴール! …でも審判はおしゃべりに夢中で全然競技を見てない。気づいたらみんなゴールしていて、審判が、「あれ?誰?一番の人」なんて言う始末。私は正直に「2番」っていったけど、ほかの人は、「わたし1番!!」「おれ1番!!」って…うそつけ~!!

結局、一番大きな声で「一番」と主張した人が一位ということに。ほかの人たちが本当にがっかりした表情で「Sayang!!」って口々に言ってるのをみて、そっか、「Sayang」ってこういう意味で使うのね、と学んだのでした。…でも全然惜しくないだろ! と思いながら。

その後の競技もほぼ順位は自己申告制で行われ、(審判おしゃべりに熱中しすぎ!)自己主張が激しかった人たちが商品を手にし、運動会は終わりました。こんな運動会はじめて…と呆然とした私でしたが、大人もこどもも思い切り楽しんでいるのを見て、幸せな気持ちになったのを覚えています。

マレー語で言ってみよう!
Abangは「バーン」sayangは「ヤーン」と語尾だけ発音している人が多いみたいです。たまにはいとしい奥様に「おい!」なんていわないで、「ヤーン」ってマレー語で呼びかけてみてはいかがでしょうか。

のっし

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