2013年7月-ジャンガン ビンバン!心配しないで!

 5月末はサバ州、6月初めにはサラワク州で収穫祭がありました。私が住んでいたサラワク州の収穫祭は「ガワイ」と呼ばれていて、先住民族にとって一年で一番大きなイベントです。

私がいた村は住民の90%がイバン族という先住民族。彼らはイスラム教を国教とするマレーシアでは珍しくクリスチャン。お酒が大好きで、ガワイとなると飲めや歌えやの大騒ぎ。私はガワイの期間はホストファミリーの親戚のロングハウスにお邪魔していました(ロングハウス=東マレーシアの先住民族が暮らす高床式住宅。十数戸の家庭がそれぞれの部屋に住んでいる長屋のこと)。ロングハウスは面白いつくりになっていて、それぞれの部屋を出ると広い一本の廊下があって、そこがみんなのおしゃべりの場。ガワイになるとその廊下を飾り付け、カラオケ、美人コンテスト、ダンスなどのイベントステージに。そして昼も夜もなく、みんなお酒を飲みまくる!

ガワイの真っ最中に、いつもお世話になっているパンタウおじさんが泡を吹いて倒れたことがありました。私はすごくびっくりしたけど、みんな気にもしていない…。まるで当たり前の風景のよう。そして数時間後、おじさんはなにもなかったようにむくっと起き上がり、またお酒を飲み始めていました。びっくりしたやら心配やらで、ひとりおろおろしている私に、おじさんがひとこと「Jangan bimbang(心配しないで)」。

後日、おじさんに「そういえば、『Jangan bimbang』って日本語でなんていうの?」ときかれたので「心配しないで。よっぱらってな~い!っていうのよ」って教えておきました。実は、「ぱらい(Parai)」はイバン語では「死」を意味するらしく、私の説明にみんな大うけ。そのロングハウスの住人たちが唯一覚えている日本語は、これだけ。いつのまにかみんな覚えていました。「よっぱらい」というあだ名を付けられ、「よっ!ぱらい」とからかわれていたパンダウおじさん。冗談ですめばいいけど…?!

今月のマレー語

Jangan(ジャンガン)という単語は動詞と組み合わせていろいろと使いまわせます。
■ Jangan malu malu(ジャンガン マルマル)→ 遠慮しないで
■ Jangan kacau(ジャンガン カチャウ) → からかわないで
いろいろな単語と組み合わせて使ってみてください。難しJangan だけで使うと「やめて!」という意味になり、いろいろな場面で使えますよ!

のっし

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