2014年7月-教えてドクター!!第6回 直腸出血や排便時の出血

お尻から出血! 心配だけど、周りの人には相談しにくいと感じる人は多いと思います。しかし、もし

外科・大腸科専門医 リム テック マウ 医師 General Surgeon & Colorectal Surgeon MBBS(Aust.), RCS(Edin.), FRCS(Glasg.), AM

外科・大腸科専門医
リム テック マウ 医師
General Surgeon & Colorectal Surgeon
MBBS(Aust.), RCS(Edin.), FRCS(Glasg.), AM

かしたら重大な病気が隠れている可能性もあり、放っておいては危険な場合もあるのです。

■出血の原因のほとんどが痔

 「私はがんでしょうか?」。これは、お尻からの出血がある患者からよく受ける質問です。鮮血をみてしまうとショックが大きく、重大な病気だと思う患者さんが多いのです。しかし、お通じの後に、便の混ざっていない鮮やかな赤い出血がみとめられた場合、原因は腸の奥ではなく肛門付近にあり、一般的には痔であることがほとんどです。

 「しかし先生、痛みがないのでいぼ痔なはずがありません」と、多くの患者さんは驚きますが、「いぼ痔は痛みを伴う」というのはまったくの誤解です。いぼ痔でも、痛みが伴うのは肛門の内部にできるいぼ痔(内痔核)が悪化し、そのいぼが肛門から外に出てきた場合や、肛門外部にできる外痔核の場合がほとんどです。また、痛みを伴う出血がある場合は切れ痔を起こしている可能性が高いといえます。切れ痔の症状は、排便時の際の強い痛みが主で、出血はそれほど多くありません。

■直腸がんの可能性も

 気をつけていただきたいのは、出血の原因が痔ではない場合もあるということです。「私はここ数ヵ月間、痔の治療を受けていますが少しもよくなりません」という方は、要注意。直腸がんの可能性があります。直腸がんの症状としては、排便の頻度が増加したり、減少したり、またはやわらかくなったり、量が減ったりといった、便に何らかの変化がみられます。ほかにも、腹痛や「しぶり」と呼ばれる残便感も直腸がんの症状です。こうした症状があった場合は、自己判断で放置するのではなく、病院で検査を受けましょう。なかでも、デジタル直腸診断は必ず受診してください。

■大量の出血を伴うほかの病気も

 直腸から出血する原因は他にもあります。例えば大腸憩室。大腸憩室とは、大腸の壁にできた小さなくぼみのことで、これが存在するだけなら病気ではありませんが、合併症である憩室炎を起こしたりすると出血することがあります。出血は突然おこり、しかも大量なことが多く、出血している憩室を発見して血を止めることができないと、入院して輸血などの処置が必要な場合もあります。しかし、これらの出血は、安静にしていれば自然に治癒することがほとんどです。とはいえ、再発することもあるので、きちんと医師の診断を受けることをおすすめします。

 患者の年齢や病歴といった情報をしっかりと把握して検査を行うことによって、肛門からの出血の原因を診断できます。場合によっては、結腸鏡検査、胃鏡検査またはCT-血管造影図などより精密な検査が必要とされることもあるでしょう。

Loh Guan Lye & Sdn.Bhd
238,MacalisterRoad,10400Penang(内科と外科)
19&21,LoganRoad,10400Penang (産婦人科、小児内科、緊急)
Tel:(604)2388888(Ext:8196)DID:(604)2388196Fax:(604)2388988
Email:csexecjap@lohguanlye.com(日本語可)
Website:www.lohguanlye.com
24時間対応緊急電話:(604)2266911

関連記事

コメントは利用できません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る