2014年9月-教えてドクター!!第7回 間違いだらけの耳と鼻の「神話」を斬る!

耳鼻科専門医 リム シー グアム医師 MBBS(Malaya), FRCS(Edin.), FRCS(Irel.)

耳鼻科専門医
リム シー グアム医師
MBBS(Malaya),
FRCS(Edin.),
FRCS(Irel.)

耳や鼻は、入口は外部にさらされている一方で、人の体の奥深くに位置し、非常に複雑な仕組みをもった器官です。内視鏡が発明される前は、鼓膜、鼻道を形成している骨(鼻甲介)、声帯などの仕組みが分からなかったため、耳と鼻に関する多くの誤った「神話」が生まれました。今回はその「神話」を少し正してみようと思います。

■耳についての「神話」

①耳掃除はしたほうがいい?

耳垢は外耳を感染などから保護するために体内で作られ、必要に応じて外部に排出されるようになっています。例えば、インクを一滴鼓膜にたらすと、数ヵ月後にはそのインクは外耳道(耳の穴の部分)に運ばれます。実は、耳垢は取り除かずに体のメカニズムに任せた方がよいのです。

②鼓膜が破れました。耳が聞こえなくなるのでしょうか?

鼓膜にあいた穴の大きさによりますが、実は鼓膜が破れても、はっきり聞こえなくなるだけで聴力は失われません。小さい穴だと聴力への影響も少なく、変化に気づかないこともあるほどです。

③耳鳴りがします。このまま耳が聞こえなるのではと心配です。

静かな場所で耳鳴りがするのはよくある症状です。耳鳴りの原因は、通常、過度な内耳への刺激にあり、これといった原因がないことも多いのです。

■鼻についての「神話」

①放射線療法は、鼻のがんの治療に有効ですか?

鼻のがんは、発見が遅れてしまうと治癒できる可能性は低くなります。早期発見できれば、放射線療法によって鼻のがんを克服できるのですが、あまり知られていません。逆に、がんが進行し、痛みの緩和のために放射線療法を選択して苦しむ患者のイメージばかりが強いのは残念なことです。

②鼻血が出たら体を横にして氷で鼻を冷やすといい?

鼻血の対処方として体を横にするのは避けるべきです。血液が喉に流れ込み、患者がむせることにつながるからです。血液を飲み込んでしまうと、失血量を判断できなくなり、病院へ搬送するかどうか、輸血をするかどうかの判断もしづらくなります。鼻血が出たら、口を開けたまま前かがみになり、鼻を15分間程つまみましょう。血液を口から外に出すことができ、鼻の出血部分に圧力をかけることで止血もできます。

③副鼻腔炎(蓄膿症)は手術をしても再発する?

昔は、副鼻洞に膿が溜まった場合、副鼻洞に針を刺して膿を取り除いていましたが、膿が溜まるたびに同じ処置が必要でした。内視鏡下副鼻腔手術を含む高度な手術の方法が発明されるまで、確かに再発の可能性は高かったのです。しかし、新しい技術により副鼻洞を拡大して通りをよくする根本的な治療を行えるようになり、再発の可能性はなくなりました。

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