2011年2月-MPO情報

  • 2011/1/27
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“Hear then you will see” ⑲

今月のLegacy では、英国の作曲家ベンジャミン・ブリテンの曲をお楽しみください

20 世紀イギリスを代表する作曲家、ベンジャミン・ブリテン。 日本で一番知られている彼の作品といえば、オーケストラに使わ れる楽器を一つずつ紹介する音楽教育作品「青少年のための管弦 楽入門」でしょうが、実は彼は第二次大戦前夜の日本と一風変わっ た関わりがあるのです。 「紀元二千六百年」という言葉をお聞きになったことがあるで しょうか。日本最初の正史とされる「日本書紀」による初代神武 天皇の即位年(西暦の紀元前660 年)を元年とする「神武天皇 即位紀元」(「皇紀」とも略されます)によると、1940 年は紀元 2600 年にあたります。現代の歴史学では、この辺りの記述は歴 史書というよりむしろ日本神話として考えるのが主流になってい るようですが、とにかくこの西暦1940 年は国を挙げて大祝賀行 事が繰り広げられました。国内だけでなく国外に向けてもこの機 会に日本の国力を示そうと、「第12 回夏季五輪東京大会」「第5 回冬季五輪札幌大会」「万国博覧会」の、3つの大きな国際行事 を同時に開催しようという壮大な計画もありました。 そして日本政府は、欧米6ヵ国に「紀元二千六百年奉祝曲」の 作曲を依頼するのです。その6ヵ国とは米国、英国、イタリア、 ドイツ、フランス、ハンガリー。後者4ヵ国はいずれも第二次大 戦の「枢軸国」です。ブリテンは良心的兵役拒否者として当時米 国に滞在していましたが、英国の作曲家として作品を提供します。 ただしその題名は「シンフォニア・ダ・レクイエム」、日本語で「鎮 魂交響曲」と訳されるものでした。3つの楽章にはカトリックの 「死者のためのミサ」からとられた副題が付けられ、両親の思い 出に捧げられたこの作品は、周囲の予想通り、受け取った日本側 で論争を巻き起こします。ブリテン側にも「時間が足りなくなっ たので既に完成していた『レクイエム』を送った」とかいろいろ と事情があったと言われていますが、この作品は40 年12 月の 奉祝演奏会のプログラムには含まれず、米国も対日関係悪化を理 由にそもそも曲を提供しなかったため、結局演奏されたのは枢軸 国からの4曲となりました。 東京五輪・札幌冬季五輪・万博は日中戦争などの理由で一つも 開催されず、日本は翌41 年には太平洋戦争へと突入して米英と は敵同士となるのです。戦後11 年経った56 年、来日したブリ テン自身の指揮でこの曲は日本初演されました。歴史というもの を考えさせられる一曲です。

猪本桃子


■ MPO 室内楽シリーズ “Jazzy Dances”

2月8日(火)午後6時30 分開演 ゴリホフ:マリエル、チェロとマリンバのための パスクーリ:ベルリーニへのオマージュ ピアソラ:3楽章のタンゴ組曲 ピアソラ: Take Two to Tango

入場料:全席RM10 均一


■ Age of Elegance シリーズ「別れの思い」

2月12 日(土)午後8時30 分開演、13 日(日)午後3時開演 クラウス・ペーター・フロー ル(指揮) グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ独奏) モーツァルト:セレナーデニ長調「セ レナータ・ノットゥルナ」 ハイドン:ハープ協奏曲ニ長調 ボワエルデュー:ハープ協奏 曲 ハイドン:交響曲第45 番「告別」

入場料:RM85/RM65/RM40/RM20


■MPO Happy Hour “Swing Kings”

2月16 日(水)午後6時30 分開演  毎月第一水曜日はMPO Happy Hour で夕方のラッシュを かわしましょう。MPO 団員有志が自分の得意分野でパフォーマンスを行うのですが、何と「但し まじめなクラシック音楽を除く」というとんでもない条件がついています。今回はMPO ヴァイ オリン奏者のミロスラフ&ペーター・ダニシュ兄弟とコントラバス奏者のジョー・プルスナーが 地元のトップミュージシャンと共に、アームストロング、グラッペリ、エリントンからシナトラ、 さらにはボサノヴァのジョビムに至るまで、とにかくハッピーな音楽をたっぷりお届けします。

入場料:全席RM10 均一


■Discovery「愛の歌」

2月19 日(土)午後8時30 分開演、20 日(日)午後3時開演 ケヴィン・フィー ルド(指揮)大村博美(ソプラノ独唱)マルク・エルヴュー(テナー独唱)二人の 素晴らしい声楽家を招いてバレンタインデーを祝うこの週末、DFP が愛で満たされ ます。愛について語るのにオペラほどぴったりの芸術形式はありません。プッチー ニの「蝶々夫人」や「ラ・ボエーム」をはじめとするオペラからのアリアや二重唱で、 様々な愛の形をご堪能下さい。

入場料:(土)RM95/RM75/RM55/RM25 ( 日)RM85/RM65/RM40/RM20


■ DFP Spotlight

2月21 日(月)午後8時30 分開演 アミル・ユーソフ 96 年にAIM 最優秀英語 アルバムを獲得したシンガーソングライターのアミル・ユーソフはデビュー以来23 年間にわたって当地の芸能界で活躍しています。彼のオリジナル曲とカバー曲の数々 をお楽しみいただきます。

入場料:全席RM48 均一


■ Legacy(MPO メインシリーズ)”The Big B’s”

2月26 日(土)午後8時30 分開演、27 日(日)午後3時開演 クラウス・ペーター・ フロール(指揮) ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム ブルックナー:交響曲 第9番

入場料:(土)RM95/RM75/RM55/RM25 ( 日)RM85/RM65/RM40/RM20


■ ペトロナス・パフォーミング・アーツ・グループ(PPAG)

2 月28 日( 月)、3 月1 日( 火) 午後8 時30 分開演 Imbauan 3  好評だった Imbauan 1、2 に続いて、今回の3 ではアフマッド・ムリーズの新しい編曲によるマレー 映画からの歌曲をお送りします。

入場料: RM60/RM50/RM30/RM15


<学生券について>

学生・生徒の方は、座席クラスに拘らずMPOの演奏会はRM15、外部団体の演奏会はRM30でお聴きいただけます。(室内楽シリーズ、Fmamily Fun Day、MPO Happy Hour、MPO特別企画を除く)切符購入と入場の際の2回、写真付きの学生証(小学生の方はパスポートのコピーでも)をご提示下さい。

・電話でのお問い合わせ・ご予約:BoxOffice 03-2051 7007まで。

・MPOウェブサイト:www.malaysianphilharmonic.com

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