キャノンいちおし 今月のこの会社 第7回 

日用品、トイレタリー用品、化学品等製造・販売

Sunstar Singapore Pte.Ltd. マレーシア駐在事務所

企業概要:2016年9月開設。スタッフ数3人。サンスター主軸事業の一つであるオーラルケア商品のハラール市場展開を目指したリサーチ業務や啓発活動を行っています。今年からはサンスター・シンガポールを通じてマレーシア市場での流通拡大を図り販売を本格化させる予定。

ムスリム・ハラール市場に向け
オーラルケアの調査や啓発活動

サンスターグループのアジア拠点である、サンスター・シンガポール社の出先機関として2016年に開設されたマレーシア駐在事務所。ビジネスデベロップメントマネジャーの大橋貴充さんによると事務所開設の目的は、「マレーシアからインドネシアなど近隣諸国も含めたムスリムの消費者に自社商品を提供する土壌をつくる」こと。主軸のオーラルケア商品を展開していくための市場調査や啓発活動を行っています。
ムスリム向け商品といえば、イスラム教の戒律に従った「ハラール認証」。認証を得るには商品に豚由来の原料やアルコールが使われていないのはもちろん、生産工場でムスリム作業員が一定数以上働いていること、工場内で生産品を切り替える際はお祈りを捧げることなどが条件となります。また、認証取得後は定期的に認定機関のチェックを受けなければなりません。そこでマレーシア駐在事務所では、数ある商品のなかからまずは日本で人気のマウスウォッシュに焦点を当て、マレーシアでオーラルケアの実情を調査することにしたといいます。
調査の結果分かったのは、マレーシアでマウスウォッシュを使う割合は日本ほど高くないということ。その理由として「国全体で歯みがきをはじめとしたオーラルケア全般に対する教育が足りないことが挙げられる」と大橋さん。
こうした事情を踏まえてマレーシア駐在事務所では現在まで、サンスター・シンガポールを通じてスポーツ大会などをサポート、体のケアだけでなく、口内ケアへの意識も高いアスリートに商品を使ってもらうキャンペーンを、また在マレーシア日本人に向けては日本大使館、非営利団体のサンスター財団、歯科衛生士たちも交えてKL日本人学校内で歯みがきの正しい知識を教える啓発活動などを実施してきました。

ハラール認証取得した「Ora2のマウスウォッシュ」が好評
サンスター・シンガポールを通じては既に商品販売も行っています。その筆頭が、マレーシアで駐在事務所を開設する前の2015年に発売したマウスウォッシュ「Ora2(オーラツー)ブレス&ステインケア」。日系メーカーで初めてハラール認証を取得したオーラルケア商品となったそうです。
このマウスウォッシュはマレーシアの協力工場で生産。「フレッシュゆず」、「抹茶」、ミント系の「スノー」の3種類の香味で、それぞれ530ミリリットル入りと100ミリリットル入りの全6種類で展開しています。日本の商品との違いは、マレーシアで販売しているもののほうが虫歯を予防したり、歯をコーティングする効果があるとされるフッ素の濃度が高いそう。反響は上々で、オーラツーブランド商品全体に占める構成比が日本より高くなる傾向が見られるといいます。ちなみに、マレーシアで販売されているハラール認証取得済みのマウスウォッシュは海外メーカーのものがいくつかありますが、それらはこどもから大人まであらゆる年代が使える「汎用品」。対してオーラツーは、20~40代の働く女性に的を絞った「ターゲットブランド」であるのも特徴。今後は香味の種類を増やしたり、パッケージデザインを工夫することで、市場でさらなる差別化を図ることも期待できるとしています。
マレーシアで販売しているオーラツー商品は他にハブラシとハミガキ、マウススプレー、オフィス&トラベルセット。これらは日本製でハラール認証は得ていませんが、「ハブラシはそもそも認証の有無を気にする人がいない。ハミガキはアルコールフリー、その他商品もマウスウォッシュとともに受け入れられてきている」といいます。今年からは販路を拡大し、マレーシア市場に本格参入する計画を立てています。
 

 
 
商品を紹介してくれたビジネスデベロップメントエグゼクティブのTan Hooi Yinさん。

www.canon.com.my

 
 
 
 

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