2016年8月- 私流写真の楽しみ方 第4回

青春真っ只中の息子を撮り続け、写真と野球で反抗期も乗り越えた。

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宮本 裕子 さん

私は小学生の頃からの筋金入りの高校野球ファン。汗や泥にまみれてがんばっている様子が、もう青春! という感じで大好き。小さい頃は神戸に住んでいて甲子園球場が近かったので、球場に通い詰めていました。強制はしなかったのですが、息子はクアラルンプールに移り住んだ小学1年生のときから日本人の少年野球チーム「HARIMAU」や、「KLオールスターズ」というインターナショナルチームに入っていて、今年で野球歴12年。中学の途中からインターナショナル校の「ISKL」に入り、そこではサッカーと野球をしているのですが、試合には一眼レフカメラをもって行き、プレーの邪魔にならない範囲でゴールの横やネット裏、ベンチのぎりぎりのところまでガツガツ近寄って撮っています。ある日、いつものように撮影していたらスタッフの方がチームのゼッケンをくださって、それからは「ISKLの専属カメラマン」として撮影しています。
思春期の男の子って家族には笑顔を見せなくなりますよね。だからこそ、ベンチでチームメイトと話している時の笑顔や、得点した瞬間、勝った瞬間など、うれしくて感情を爆発させているいい表情を撮りたい! 息子以外の子も撮って、チームメイトの両親や、地元のおじいちゃん、おばあちゃんにも喜んでもらいたい!って関西人の「おせっかい精神」がどんどん広がっていくんです。

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「試合中は絶対話しかけないで」と息子にいわれているので、チームの子に話しかけたりはしません。でも、たまにチームの子がレンズに向かって微笑ん
でくれたりすると、緊張して力が入りすぎてぶれてしまったりすることも。決定的瞬間を逃したくないので、試合中はトイレにも行かず、炎天下のなか撮影しているのですが、
試合中ずっとレンズ越しに見ていると親近感が湧いて、チームの子全員がなんだか自分のこどもみたいな気になってきます。撮った写真はチームメイトの両親とシェアしていて、写真を見て観戦しに来るようになったご両親もいたりと喜ばれています。
息子が私と話したがらない難しい時期もありましたが、無視されても「ちょっと見てみて! これカッコよく撮れてると思わへん?」などとあきらめずにアプローチを続けてきました。すると次第に、息子が「友達がお母さんの写真早く欲しいって言ってた」などとぶっきらぼうに頼んでくるようになったりと、スポーツと写真のおかげで息子の反抗期を乗り越えられたような気がします。今年、息子が高校を卒業して海外の大学に行くのですが、夢中になって撮れる被写体がなくなってしまうのが残念。次は何を撮ろうか思案中です。


【スポーツを撮るときのコツ】

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試合を撮るときはスポーツモードにして必ず望遠レンズを使います。望遠だと、真剣な眼差しや笑顔など男の子達の感情豊かな表情を捉えることが出来ます。3日のリーグ戦で1,000枚は撮りますが、これだけ撮るといい写真も結構撮れます。スポーツ系雑誌の写真も参考にしています。

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